若者による若者のための観劇レビュー

24歳が、24歳なりの視点で、同年代の若者に舞台の素晴らしさを、鑑賞した舞台のレビューを通して伝えていきたいブログです

『髑髏城の七人 Season月 ~上弦の月~ 』を観劇した感想(ネタバレあり)

第24回目のレビューは、IHIステージアラウンドこけら落とし公演第4弾、劇団☆新感線『髑髏城の七人 season月 ~上弦の月~』です!

 

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客席回転型劇場「IHIステージアラウンド」のこけら落とし公演として、1年3か月にわたるロング公演を行う劇団☆新感線『髑髏城の七人』。

 

 

5つのシーズンに分けて上演する本作。その第4シーズンとして公演中の"Season月"は、異なるキャストで構成される「上弦の月」と「下弦の月」の2チームが交互に上演を行う、2チーム制となっております。

 

 

※これまでのシーズン公演レビューは以下に掲載しております。

「髑髏城の七人 Season花」を観劇した感想(ネタバレあり) - 若者による若者のための観劇レビュー

 

『髑髏城の七人 season鳥』を観劇した感想(ネタバレあり) - 若者による若者のための観劇レビュー

 

『髑髏城の七人 Season風』を観劇した感想(ネタバレあり) - 若者による若者のための観劇レビュー

 

 

超ワカドクロ

 

 

今回、私が観劇した“上弦の月”は、主人公の捨之介役を初舞台となる福士蒼汰さん、天魔王役を早乙女太一さん、蘭兵衛役を三浦翔平さん、兵庫役を須賀健太さん、極楽太夫役を高田聖子さん、狸穴二郎衛門役を渡辺いっけいさんが演じるほか、これまで「沙霧」の役名で演じられてきた少女役が「霧丸」という少年役となり、平間壮一さんが演じております。

 

史上最年少で捨乃助を演じる福士蒼太さんをはじめとして、天魔王役の早乙女太一さん、蘭兵衛役の三浦翔平さんも全員20代。

また、須賀健太さんも史上最年少での兵庫役であり、歴代の髑髏城の七人と比較して、“超ワカドクロ”などとも呼ばれています。

 

 

演出のいのうえさんもおっしゃっていたように、Season月は演者の年齢層に合わせ、“若気の至り”の部分が強く描かれておりました。

 

 

正しいと思ったことにまっすぐに突き進んでいく力強さ、情熱、勢い、というような若いからこそ持っているような力の部分がそれぞれのキャラクターに濃く打ち出されておりました。

 

 

舞台初挑戦の福士蒼太

 

 

初舞台で初主演の福士蒼太さんによる捨乃助は、今までの捨乃助像とは一味違った、男らしい力強い、新たなキャラクター像となっておりました。

 

若気の至りがSeason月のテーマとなっているように、自分の信じた道をひたすら進んでいくような真っ直ぐな捨乃助は、Season花・鳥・風の捨乃助とはまた違う魅力が満載!!!

 

初舞台とは思えないほど、どっしりとした存在感で、若さを存分に発揮した捨乃助はとってもかっこよかったです!

髑髏城の七人の見どころの一つといえば、立ち回りのシーン。

殺陣が非常に多く、かなりの運動量です。

 

私は本公演を初日に観劇したせいか、捨乃助の殺陣のクオリティが少々気になりました・・・。初日なのでしょうがない部分ではありますが・・・。しかし、これから徐々に素晴らしいものになっていくと感じました。

これから観劇される方はお楽しみに・・・!!!!

 

 

そして本作では、今まで沙霧として演じられてきた役が“霧丸”という少年役へと変わっている点が注目です。

上弦の月では、平間壮一さんが演じられております。

霧丸という役へ変わったことで、捨乃助との関係性が今までと大きく変わっています。

男と男の友情という部分が強く打ち出されており、霧丸は捨乃助の真っ直ぐな思いに付いていこうと決心するのです。

 

霧丸は天魔王を深く恨んでおり、天魔王への怒りで後先考えず行動してしまうようなキャラクター。天魔王へ復讐しようと髑髏党と何度も闘うんだけど、肝心なところでいっつもやられてしまう・・・(笑)

それがまた愛くるしいというか・・・。沙霧と同じセリフや動きの部分も多いですが、少年ならではのセリフもあり、意外と私は好きでした!!!

 

霧丸を演じられた平間さんは、以前から知っている俳優さんではあったのですが、演技をきちんと見たのは初めてで、とても細かな表情や仕草の部分まで繊細に演じられており、素晴らしかったです。霧丸の少年ぽさの部分もとても上手で、かなり適役だったのではと思いました。

 

 

早乙女太一による天魔王

 

新感線ファンの方がとても気になっているのが、天魔王を早乙女太一さんが演じられていることだと思います!

この“上弦の月”の大きな見どころのひとつです。

 

早乙女太一さんは2011年版の髑髏城の七人や、今年上演されたSeason鳥で蘭兵衛を演じられています。

そのため、今まで演じたことのない天魔王に挑戦されるということで、どのような天魔王になっているのか、とても楽しみにしておりました。

 

早乙女さんの殺陣は他の人と比べようがないほどがスピードが早く、圧倒的に美しい。

 

蘭兵衛は大立ち回りがあったのですが、天魔王は最後の捨乃助との直接対決のシーンくらいしか大きな殺陣のシーンがありません。

そのため、蘭兵衛を演じられていた時より、演出の都合上、美しい殺陣を拝見することができませんでした。それでも、殺陣のシーンはとても美しく、ずっと観ていたくなくなります。

また、天魔王としての存在感はとてつもなく、何を考えているのか分からないような冷酷さや天下統一への恐ろしいほどの執着心が見え隠れするような、今までの天魔王とはアプローチの異なる恐ろしさを持ったキャラクターでした。

 

 

 

 

大きく演出の異なったSeason月

 

 

今回は、いままでのSeasonとは演出がかなり変わっていたことに驚きました。

舞台セットなどは大きく変わってはいなかったのですが、超ワカドクロだからでしょうか、とにかく動きを多く取り入れた演出だったと感じました。

 

荒野から無界屋へ移動するシーンでは捨乃助が遊女を踊ったり、無界屋で関八州荒武者隊のメンバーが踊ったりと、とにかくにぎやかでした。

また、沙霧の時にはあったシーンが霧丸になったことで無くなっていたり、それに伴い、霧丸の殺陣のシーンが増えたり、捨乃助と天魔王の対決シーンの斬鎧剣での闘い方がかなり大きく異なっていたりと、これまでのSeasonを観ていたからこその違う髑髏城の七人の魅せ方が目の前で繰り広げられておりました。

 

 

 

また、来年3月からは髑髏城シリーズ最後の第5シーズンである、『修羅天魔』が上演されます。

この作品はこれまでの4シーズンとは異なり、捨乃助も蘭兵衛も出てこない、極楽太夫が主人公の、全く異なる髑髏城の七人となるそうです。

その極楽太夫を演じるのが、天海祐希さん。

極楽太夫と愛憎劇を繰り広げる天魔王が古田新太さん、が演じられます。

スピンオフ的な作品ではなく、まったくの新しい髑髏城ということなので、こちらも非常に楽しみです!!!

 

 

髑髏城の七人Season月は2018年2月21日まで上演しております。

 

人気公演のため、前売り券は完売しておりますが、当日券も毎日出ておりますし、チケット代は少々お高いですが、素晴らしい劇場で素晴らしい演目を観劇する絶好の機会です!

ちなみに上弦の月下弦の月と、交互での上演ですので、チケットを取る際はお間違いないようにお気を付けください!

 

 

【公演情報】

 

『ONWARD presents 劇団☆新感線 髑髏城の七人 season月』

 

 

出演者:

上弦の月】福士蒼太、早乙女太一、三浦翔平、須賀健太、平間壮一・・・etc

下弦の月】宮野守、鈴木拡樹、廣瀬智紀、木村了、松岡広大・・・etc

 

 

公演日:2017年11月23日(木・祝)~2018年2月21日(水) IHIステージアラウンド東京

 

 

観劇日:2017年11月23日(木・祝)18:00公演