第19回目のレビューは、小栗旬主演ミュージカル『ヤングフランケンシュタイン』です!
本作品は、小栗旬の初ミュージカル作品として公演前から非常に注目されておりました!
そしてこの作品の演出を手掛けているのが福田雄一さん。
福田さんと小栗旬さんといえば、映画『銀魂』でもタッグを組んでいますよね。
てことはこのミュージカル、、、面白くないわけがないじゃないですか!!!笑
そして、福田さんの作品にはすべて出演すると公言しているムロツヨシさん。
福田さんが監督されたドラマ『スーパーサラリーマン佐江内氏』で"ウィケ杉"の好演が目立つ賀来賢人さん。
面白いに決まってるじゃないですか!!!
幕が開いてから幕が閉じるまで、会場は笑い声で満ち溢れていました。
始まってからずーと面白い!
福田さん演出の舞台は何作品か観劇しておりますが、ミュージカルでこそ本領を最大限発揮できる方だなぁと感じました。
物語は、フランケンシュタインが亡くなる場面から始まります。
実験によって怪物を生み出し、トランシルバニア町の人々を不安にさせ続けてきたフランケンシュタインが亡くなったことで人々は喜びを分かち合った。
そんななか、町の警部(ムロツヨシ:1役目)が人々に言った、『安心してはならない、彼の子孫がこの地球上にいる限り』と。
そのころ、フランケンシュタインの孫、フレデリック(小栗旬)はニューヨークで脳科学の教授をしていた。その彼に、祖父が亡くなったとの知らせが届く。祖父の財産を受け継がなければならないことを知り、彼はトランシルバニア町へしぶしぶ行くことに。
フレデリックは祖父の実験など微塵も興味がなかった。しかし、城のなかにいるうちに自分も祖父と同じように実験をしてみたいという衝動にかられてしまう。
そして、実験によりモンスターを生み出してしまい、人々を巻き込んだ大騒動が起こってしまう・・・!
本作品を観劇して、
小栗旬が歌って踊る・・・それだけでも、貴重な瞬間を目にしているなぁ~~~と心がわくわくしてしまいました!
もちろんミュージカルですからセリフのシーンより歌っているシーンが多い。小栗さんも数々のシーンでダンスを披露しており、今までこんな小栗さんを観たことがないのでかなり新鮮でした!
また、町に来た途端、町の人々に翻弄されて、てんやわんやでひたすら困惑している小栗さんの演技がとっても繊細で印象的でした。振り回される役って受け手なので、振り回す方よりも逆にエネルギーが必要だと思います。
小栗さん、とにかく器用ですしパワフルだなぁと!
あと、小栗さん、ステッキダンスを披露しているんです。
シルクハットに燕尾服、片手にステッキを持って軽やかにステップを踏んでいる小栗旬はめちゃくちゃかっこよかった!!!
福田さん、ありがとう。って感じです。(笑)
そして驚くべきは、福田さんならではのムロツヨシの使い方!
ほぼずーっと出ずっぱり!一人で6役ほど演じ分けながら、舞台からハケたと思ったらすぐまた別の役で登場!!!まさかこんなに様々なシーンで出演されているとは知らず、毎回出てくるたびに笑ってしまいました。
そして、ムロさんが盲目の老人(6役目??)を演じている際、ソロで歌うシーンがあるのですが、
まさかの!!!口パク!!!!!ミュージカル史上初と思われる口パク!!!(笑)
ムロさんにしてはキレイな声だなぁ~とは思ってましたけど、裏でアンサンブルメンバーが歌っているとは思わず、驚かされました!
今日は千秋楽前公演でしたが、『明日の千秋楽は全部自分で歌い切りますっっ!!』ってムロさんが言っておりました!明日の千秋楽が楽しみですね~!
そして驚いたのが舞台セットです。
かなり大掛かりなセットの転換が何度もあり、最初から最後まで新鮮な感覚で見続けることができました。転換のスピードもかなり速く、観ていて爽快でした!
そしてまた、福田演出舞台の楽しみのひとつに"アドリブ"があります。
ムロさんを筆頭に賀来さん、小栗さんとアドリブが飛びまくる!!!
いや、福田さんの脚本なので、もはやアドリブに聞こえるセリフなのかもしれないですが・・・!だとしても、小栗旬の100%の力での「デスノートのときの藤原竜也」のモノマネが見れるとは思いませんでした・・・!本当に100%でした・・・。笑いが止まりませんでした(笑)
コメディー作品なので、最後もハッピーな終わり方です!
笑って笑って笑いまくって何だかすっきりします!!
様々なジャンルの舞台を観劇しますが、やっぱりコメディー作品は幸せの感情しか生まれないので、ぜひ観に行ってみてください!!
【公演情報】
『ヤングフランケンシュタイン』
出演:小栗旬、滝本美織、ムロツヨシ、賀来賢人、保坂知寿、吉田メタル、宮川浩、瀬奈じゅん・・・etc
公演日:東京公演 2017年8月11日(金)~9月4日(日) 東京国際フォーラム ホールC
大阪公演 2017年9月7日(木)~9月10日(日) オリックス劇場
観劇日:2017年9月3日(土)18:00公演