若者による若者のための観劇レビュー

23歳が、23歳なりの視点で、同年代の若者に舞台の素晴らしさを、鑑賞した舞台のレビューを通して伝えていきたいブログです

『髑髏城の七人 season鳥』を観劇した感想(ネタバレあり)

第18回目のレビューは、IHIステージアラウンドこけら落とし公演第二弾、劇団☆新感線『髑髏城の七人 season鳥』です!

 

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客席回転型劇場「IHIステージアラウンド」のこけら落とし公演として、1年3か月にわたるロング公演を行う劇団☆新感線『髑髏城の七人』。

 

その第二シーズンとして公演中の"season鳥"は、前シーズンの"season花"と比べてキャラクターや演出を大幅に刷新しており、全く別の"髑髏城の七人"となっておりました!

 

 

※「髑髏城の七人 season花」は第12回レビューに掲載

「髑髏城の七人 Season花」を観劇した感想(ネタバレあり) - 若者による若者のための観劇レビュー

 

 

主人公、捨乃助を演じているのは阿部サダヲさん。

前シーズン"season花"では小栗旬さんが演じており、着流しで遊び人感が強く打ち出されたキャラクターだったのですが、今シーズンの捨乃助は全く違うのです!

遊び人要素は一切なし。阿部サダヲ捨乃助は"忍者" "草の者"というイメージで、天魔王への復讐心に燃えているというキャラクターアプローチになっておりました。

そのため衣装も着物ではなく、忍者のような黒い衣装を全身にまとい、武器は火薬を使った爆弾。そしてなんと刀は逆手持ち。season花とは全く違う捨乃助がそこに存在しておりました!

 

もうとにかく阿部サダヲ捨乃助の逆手持ちの殺陣がかなりかっこよかった!!!しかし、逆手持ちでの殺陣は、通常の殺陣より運動量が多いそうで・・・。歴代の捨乃助を演じられた役者さんの中でも阿部サダヲさんは最年長。

にしてもあの運動量をこなし、天魔王演じる森山未来さんに引けを取らないあの立ち回り。本当にかっこよかった☆

 

このレビュー書いてて思ったんですけど、自分、思ってた以上に阿部サダヲさん好きみたいです(笑)

 

 

そして今作は"season花"に比べて、歌や踊りの要素をふんだんに盛り込んだ、派手な演出アプローチが特徴的でした。

 

無界屋では松雪泰子さん演じる極楽太夫が歌って遊女たちが踊り、そしてなんと捨乃助までもあんな姿で!!!(笑)

 

また、髑髏城でのシーンでは、天魔王が歌って蘭兵衛に過去の記憶を呼び起こさせ、亡き君主の夢を共に叶えようと口説きます。

 

 

今作のダンスの振り付けを担当されたのが、星野源さんの「恋」ダンスを手掛けたMIKIKOさん。"season鳥"公演事前特番でのインタビューで「踊りと殺陣の境目が分からないように魅せられたら面白い」とおっしゃっていて、どう融合するのかなぁと私自身とてもわくわくしていた部分でもありました。

 

 

天魔王が蘭兵衛を口説くシーンで、歌とダンスで蘭兵衛の気持ちの揺れや天魔王の正義や思惑が表現され、随所で天魔王と蘭兵衛の壮絶な立ち回りが演じられるのです。

あ~そういうことか~と!踊りと殺陣が絶妙に融合されていると感じましたし、違和感なく見れることにも驚きました。

 

 

また、全体を通して感じたのは、セリフのスピードがかなり早い!おそらく、歌や踊りで"season花"よりショーアップさせたことで時間的配分を考慮し、あの早さのセリフ回しになったんだろうなぁと。説明セリフも多々あるので、長台詞も非常に多い今作。みなさんかなり早かったですが、特に阿部サダヲさんのセリフのスピード!そのスピードにあの熱量の感情が乗ると、とんでもない言葉の迫力がありました。

本当に「凄い」の一言に尽きます。

 

 

そして"season花"との比較を楽しみにしていたポイントのひとつである舞台セット。

屋内のシーン、例えば無界屋や髑髏城内のシーンは"season花"とは大幅に変わっており、一方、屋外のシーンは引き続き同じセットを使用している印象でした。

 

同じセットといっても、小道具がかなり変わっていたり、脚本も変わっているので、かなり新鮮に観ることができます。贋鉄斎の刀研ぎマシーン、かなり度肝抜かれます(笑)

 

 

 

そして!忘れてはいけないのが、天魔王演じる森山未来さんと、蘭兵衛演じる早乙女太一さんです!このお2人は2011年に上演された髑髏城の七人でも同じ役を演じられています。

 

同じ役といってもキャラクターの描かれ方が違っており、かなり違うなぁと感じたのが天魔王。彼は、今作では外国かぶれした、織田信長の意志を継ぐにはちょっと頼りないような?そんな描かれ方をしているように感じました。

そして、ふたりの立ち回りは圧巻で、今まで観た殺陣のなかで一番早くてかっこいい!早乙女さんの身のこなし、刀のスピードには息をするのを忘れてしまいました。

生で観ることができて、本当に良かったと誰にでも自慢できるレベルです(笑)

 

 

この髑髏城の七人season鳥は9月1日で千秋楽を迎えますが、 

9月15日から上演される次の"season風"は、捨乃助と天魔王を松山ケンイチさん、蘭兵衛を向井理さんが演じられます。

なんといっても捨乃助と天魔王の二役を松山さんが演じられるという脚本!

かなり楽しみです!

 

そして"season月"の情報も先日解禁されました。

まだまだ髑髏城の七人の旅は続きます。私も最後まで見届けたいと思います!

 

 

 

 

【公演情報】

『ONWARD presents 劇団☆新感線 髑髏城の七人 season鳥』

 

出演:阿部サダヲ森山未来早乙女太一松雪泰子、栗根まこと、福田転球少路勇介、清水葉月、梶原善池田成志・・・etc

 

 

 

公演日:2017/6/27(火)~2017/9/1(金)  IHIステージアラウンド東京

 

 

観劇日:2017年8月19日(土)13:00公演