若者による若者のための観劇レビュー

23歳が、23歳なりの視点で、同年代の若者に舞台の素晴らしさを、鑑賞した舞台のレビューを通して伝えていきたいブログです

「髑髏城の七人 Season花」を観劇した感想(ネタバレあり)

 

第12回のレビューはONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人 Season花』です。

 

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本作品は2017年3月に豊洲にオープンした新劇場、「IHIステージアラウンド東京」のこけら落とし公演です。

 

 

本公演「髑髏城の七人 Season花」の感想を言う前にまず書かなければならないのは、この劇場「IHIステージアラウンド東京」の感想です。

 

 

世界で2番目のオープンで、アジア初。日本にオープンすると知ったとき、演劇好きの私にはたまらなくわくわくするニュースでした!

 

そしてこの劇場でどんな演劇体験ができるのかとても楽しみにしていました。

 

 

 

 

そして鑑賞した感想は、、、、まさに未体験の感覚。

 

 

体験型劇場!!!!

 

 

このブログを読んでいただいている方に本当に体感していただきたい劇場です!!!

 

 

何が何でも体感してください!!!!笑

 

 

ステージが劇場を囲んで360度あるので、今までのステージでは演出不可能だった演出が可能になるのはある程度想像していたのですが、本当に想像以上でした。。。

 

 

舞台転換が必要ないので、2階建ての大きな建物や、水を大量に張った川をステージ上に作り上げたり、普通のステージでは転換上不可能なセットを組み込むことができるのがこの劇場の魅力の一つです。

 

 

場面転換による暗転が必要ないため、ストーリーも途切れることなく、まったく違う場面へと進めることができます。

 

そのため、物語全体にかなりのスピード感が生まれて、ノーカットの臨場感ある映画を観ているような感覚になりました。

 

なので、劇団☆新感線の「髑髏城の七人」はこの劇場にふさわしい演目だと感じました。

 

 

また、非常に印象的だったのはステージを隠す360°全面のスクリーン。

 

 

 

そこに視界一面に広がるプロジェクションマッピングが映し出されます。

その映像とリンクしながら客席が回り、スクリーンが開いてステージが現れる仕組みです。

 

プロジェクションマッピングは最近の演劇では多く取り入れられている演出手法ですが、スクリーンが自分の視界以上に広いため、ぐっと身体が引き寄せられる感覚があり、とてつもない迫力を感じました。

 

 

では「髑髏城の七人 Season花」の感想へ行きたいと思います。

 

本作品は幾度となく再演が繰り返されている、劇団☆新感線の演目のなかでも代表作です。しかし私はこの作品を観るのが今回が初。演劇好きとしてはお恥ずかしい限りです(*_*)

 

 

 

主役、捨乃助を演じるのは、小栗旬さん。2011年の「髑髏城の七人」公演でも捨乃助を演じており、2回目です。

全編を通してアクションが非常に多い作品ですが、その中でも捨乃助は殺陣のシーンが非常に多い!かつ複雑!そのスピードに圧倒されます。

とにかくかっこいいんですよね捨乃助。小栗旬ならなおさらです。どこにいても圧倒的な存在感を放っています。

 

 

また、捨乃助の味方であり敵となる難しい役どころ、無界屋蘭兵衛を演じるのは山本耕史さん。

非常に色気のある役であり、山本さんにぴったり。魅力が溢れ出ていました。

また、中盤から天魔王に操られ悪役となってしまうシーンは本当に観ていて苦しい。じわじわと体が"悪"に侵されていく蘭兵衛の姿は非常に切なく、同時に別人格になっていく恐怖を感じました。

蘭兵衛が天魔王から毒薬を飲ませられるシーンがとても美しかった……。天魔王が蘭兵衛に毒薬を口移しで飲ませるんですよ!口移しですよ!美しいっっ!!!!(テンションあがりましたすみません。笑)

 

 

ステージの構造上、演者がステージを縦横無尽に走りまくるシーンが非常に多く取り入れられており、観ているこっちも「これは大変だな・・・」と恐ろしくなるほどの運動量。

それに加えて殺陣のシーンがこれでもかというくらい沢山あるので、「このとんでもない内容を約3か月で85公演もやるの!?」と驚きで震え上がりました・・・。

本当に役者さんって凄いです。。。大尊敬します。

 

天魔王役の成河さん。

実写版『美女と野獣』でルミエールの吹き替えをされている、めちゃくちゃ歌上手い人だっっ!という知識のみで観劇したのですが、本当にそんな知識のみで観劇して申し訳ありませんでした(>_<)

とんでもなかったです・・・!!!

天魔王という喜怒哀楽の激しい"絶対的悪"という難しい役柄をとても楽しんで演じられているように見えました。蘭兵衛や捨乃助と1対1の決闘をそれぞれするのですが、どれも殺陣が早すぎて息をするのを忘れます。めちゃくちゃかっこいい!!!

蘭兵衛との決闘のシーンで、最後の最後、天魔王が後ろ手で蘭兵衛を斬るのですが、その腕の抜く早さ。斬ってからの身のこなし。今まで観てきた殺陣のなかで一番美しかったです。はんぱなかった……ほんと美しかったです。

 

 

極楽太夫役のりょうさん。

花魁姿がお似合いすぎます!

艶やかさと女性としての強さを兼ね備えた、男性を翻弄しまくりでとってもかっこいいキャラクターだな~と思いました。物語の後半、極楽太夫には辛すぎるシーンが沢山あります……本当、泣けます。

 

 

 

 

兵庫役の青木崇高さん。

兵庫は愛嬌のある三枚目な役どころです。バカでおちゃらけているんだけど、男として一本の筋はきちんと通っている、そんなキャラクターで、青木さんにぴったりすぎるなと思いました。ほんと適役!

ひたすら動き回っている役なので、運動量えげつないと思います。

 

沙霧役の清野菜名さん。

清野さんはアクションのスキルが非常に高いのは前々から知ってはいたのですが、今回がその能力が最大限に発揮されてます!沙霧というキャラクターは清野さんのためにあるんじゃないかと……!元々注目していた女優さんではあるのですが、更に好きになりました!

最初から最後までほぼ出ずっぱり。ひたすら走って戦って、凄すぎます!小柄ですがとても大きな存在感です。

 

贋鉄斎役の古田新太さん。

とにかくずるいです、あのキャラクター。笑

出てきただけで客席から笑い声が聞こえてきます。

捨乃助の迫力ある殺陣のシーンでも、贋鉄斎がある意味、捨乃助の見せ場を潰している!?ような最高に笑っちゃうシーンがありました。小栗旬が1対20くらいめちゃくちゃかっこいい殺陣を繰り広げてるのに、小栗旬の後ろにいる新太さんにばっかり目がいってしまう……笑

 

緩急をつけた笑いをちりばめているのは劇団☆新感線ならではの演出ですね。

 

 

 

 

また、「髑髏城の七人」は1年3か月にもわたるロングラン公演を行います。

 

この劇場、「IHIステージアラウンド東京」のこけら落とし公演で約3か月公演される本作品は「髑髏城の七人 Season花」とし、その後、《鳥》《風》《月》と、キャスト、脚本、演出を総入れ替えて公演されます。

 

次回の「髑髏城の七人 Season鳥」は捨乃助を阿部サダヲさんが、「髑髏城の七人 Season風」では松山ケンイチさんが演じます。

どちらもまた違った切り口の捨乃助になる予感がしますし、今回とはまた異なる演出・脚本とのことなので同じ軸の作品がどう料理されるのかとても楽しみです。  

 

 

そして、なによりもこの劇場が常設ではなく2020年10月までの限定オープンであるという点に驚きです。

だからこそ、今観れる時に観てほしい。

 

みなさんも今までにない新たなエンターテインメントを一度直接目で観て体感してみてください!

 

 

【公演情報】

『ONWARD presents 劇団☆新感線 髑髏城の七人 Season花』

 

出演:小栗旬山本耕史、成河、りょう、青木崇高清野菜名近藤芳正古田新太 etc・・・

 

公演日:2017/3/30(木)~2017/6/12(月)  IHIステージアラウンド東京

 

 

観劇日:2017年5月20日(土)18:30公演

                2017年6月3日(土)13:00公演

 

赤坂大歌舞伎「夢幻恋双紙~赤目の転生~」を観劇した感想(ネタバレあり)

第11回目のレビューは、赤坂大歌舞伎「新作歌舞伎 夢幻恋双紙~赤目の転生~」です。

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私は演劇を沢山観劇しておりますが、歌舞伎も4回ほど観たことがあります。しかし、新作歌舞伎は今回が初めてでした。

 

 

セリフは全編現代語で上演されており、歌舞伎に抵抗感のある方でも非常に観やすい作品でした。

 

 

感想から言いますと、"歌舞伎の要素を盛り込んだ現代劇"という印象を受けました。

 

 

 

今まで古典歌舞伎しか観たことがなかったので、美術や演出がここまで大きく異なっていることにとても驚きました。

 

23歳の私からすると、古典歌舞伎はいつも音声ガイドを借りないと詳しい内容が理解できないのですが、今回の新作歌舞伎はストーリーも演出も現代的なので、とても分かりやすかったです。

 

 

そして物語は、、、『幸福を吸い取られ、不幸を浴びた』感覚になりました。(笑)

 

 

なんて報われない展開なんだと、、、。とてつもなく切ないです。

 

 

 

中村勘九郎さん演じる気の弱い"太郎"が中村七之助さん演じる"歌"を幸せにするために何度も転生を繰り返す、という物語です。

太郎は何度も転生するので、人格がそれぞれ大きく変わるのですが、その演じ分けが本当に凄かったです。

 

「気が弱い人格」「自分勝手な人格」「優しすぎる性格」など。

 

勘九郎さん一人で演じているとは思えない変貌ぶりでした。気が弱い太郎はとても愛くるしく、可愛げがありましたが、自分勝手で男らしい太郎は傲慢で、その態度に少し恐怖すら感じました。

ちょっとしたしぐさや歩き方、声のトーンまでも、それぞれの人格ごとに演じ分けていて、勘九郎さんの力量に圧倒されっぱなしでした。

 

 

そして、そんな太郎と恋に落ちるのが七之助さん演じる"歌"です。

歌舞伎を観に行くと、毎回、女形の方のしぐさが女性よりも女性で、とてもびっくりします。七之助さんの女形を観劇するのは2回目なのですが、本当に線が華奢で、しぐさも指の先まで女性的で、すべてが美しすぎてため息が出てしまうほどです。

そして声も、女性のか弱い雰囲気がとても表れていて、素晴らしいの一言に尽きます。

 

  

歌舞伎にファンタジー要素を入れたようなストーリーで、歌舞伎とファンタジーはとても相性がいいなぁ~と感じました。

もともと、SFが大好きなので、私的にはとてもわくわくするお話でした。めちゃくちゃ切なかったですけど……(;_;)

 

同じシーンが何度も出てくるのですが、太郎は転生しているから、それぞれ異なる未来へ進んでいき・・・。

 

でも、何故こうも誰も報われないのでしょうか・・・。

 

トーリーに飲み込まれ、観劇後は気持ちが"ずーーーーーん。"となりました・・・。

恋愛って、人生って、難しいし、怖いな、と思ってしまいました・・・(笑)

 

 

そして、注目してほしいのは演出です。

今回の演出では"切り絵"をモチーフとした美術が沢山使われておりました。

 

非常にモダンな雰囲気を作り出していると共にとても儚げで、役者さんが舞台空間のなかにくっきりと浮き出ているような見え方をしました。

"切り絵"ということで使われている色も黒が多く、役者さんたちのお着物の色がとても映えていて素敵でした。

 

 

また、音楽はピアノが使われており、音楽からも現代的な演劇要素を感じました。

ピアノの細い音色・旋律がその場面の登場人物の感情を表しているようで、さらに象徴的なものにしてくれていたと思います。

 

 

 

久しぶりに歌舞伎を観ましたが、やっぱり最高で、古典歌舞伎も観たいと思いましたし、また違う新作歌舞伎も観たいと思いました。

 

歌舞伎に触れたことのない方、特に若い方は新作歌舞伎とてもおすすめです!

ぜひ観に行ってみてください!!!

 

 

【公演情報】

『赤坂大歌舞伎「新作歌舞伎 夢幻恋双紙~赤目の転生~」』

 

出演:中村勘九郎中村七之助市川猿弥中村鶴松中村いてう中村亀鶴片岡亀蔵

 

公演日:2017/4/6(木)~4/25(火) 赤坂ACTシアター

 

 

観劇日:2017年4月16日(日)14:00公演

 

「あたらしいエクスプロージョン」を観劇した感想(ネタバレあり)

第10回目のレビューは、浅草九劇こけら落とし公演「あたらしいエクスプロージョン」です。

 

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2017年3月に出来たばかりの劇場「浅草九劇」での初の公演作品となっており、出来立ての劇場に足を運びたくなり、観劇しました。

 

 

とにかく、客席とステージとの距離が近くて、今まで観劇した作品の中で一番近かったです!

 

この劇場、客席数が約100席程度しかなく、ステージ上の演者が1メートル前にいる状態。

 

近すぎて、自分の息遣いまでもが劇場に響いてしまうのではないかというほどのちょっとした緊張感がありました(笑)

 

 

今回とても驚いたのは、水を使った演出があった点です。

もちろん、水を使った演出は何度か観たことがあります。

ただ、客席とあの距離で、あの水の量・・・まるで滝です(笑)

絶対最前列の人、足濡れてるでしょと思ってしまうほどの量でした!

しかし、それすら客いじりへと昇華し、笑いにつなげる演出は、演劇空間ならではだなぁと感じました。

 

私は八嶋さんの演技がとても好きで、今回の演技もとっても素敵でした。

とにかく繊細なお芝居をされる方だなぁ・・・と思います。

 

台詞がなくとも、表情だけで細かな感情が伝わってきて、ユーモアさと切なさの緩急をはっきり付けていて、本当に凄い方だと思います。

 

もちろん、映画やドラマで唯一無二な存在感を放っていますが、舞台では更にとんでもない存在感です。

 

 

劇場はかなり小さいですが、小さいからこそ直接響くものがあります。

浅草という土地にぴったりだなぁと思わせる、素敵な劇場でした。

そこで上演される作品は、ほかの大きな劇場では絶対にできない体験をさせてもらえると思います。

 

 

 

【公演情報】

『あたらしいエクスプロージョン』

 

出演:八嶋智人川島海荷町田マリー大鶴佐助、富岡晃一郎、山本亨

 

公演日:2017/3/3(金) ~ 2017/3/21(火) 浅草九劇

 

 

観劇日:2017年3月12日(日)13:00公演

 

 

ミュージカル「キャバレー」を観劇した感想(ネタバレあり)

第9回目のレビューは、パルコプロデュース・ミュージカル「キャバレー」です。

 

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本作は、長澤まさみさんがミュージカル初挑戦されることで注目されています。

 

チラシからも伝わってきますが、とにかく長澤まさみさんがめちゃくちゃキレイでした!!!!!

 

キャバレーの歌姫サリー役ということで、豪華できらびやかな衣装を沢山着て、どれもとっても素敵で見惚れてしまいました!

場面によって衣装がコロコロと変わるので、そこも見どころのひとつだなぁと思いました。

 

健康的なスタイルと声、笑顔。でもセクシーな魅力も併せ持ち。

 
ミュージカル映えしまくりです!

 

ミュージカルということで歌唱シーンも沢山あり、長澤さんの歌声を初めて聴きましたが、声が透き通っていてとても上手でした。ほんと冗談抜きで上手かったです!

 

キャバレーのあるシーンで『私、女優だから!』と言い放ち、舞台上で一人、バラードを歌うシーンがあるんですが、長澤まさみさん自身と歌姫サリーとが重なってみえて、女優としての意思と覚悟がそこに見えた気がしました。

 

 

 

そして、長澤まさみ演じるサリーと恋に落ちるのが小池徹平演じるクリフです。

サリーたちのいるドイツに単身、夢を追いかけやってきたのがアメリカ人青年クリフ。

 

ドイツの中にアメリカ人がひとり、そしてストーリーがクリフを主軸として進んでいくので、観客は彼にとても感情移入しやすいのではないでしょうか。

 

小池徹平さんは最近、次々に大きなミュージカルのメインキャストを演じられていて、

ミュージカル俳優さんとして成長されてます。歌も上手ですし、演技が繊細で。

また何といっても、主役に振り回される役がとても似合いますよね(笑)

ミュージカル「キンキーブーツ」の時も三浦春馬に散々振り回され、今回も長澤まさみに振り回され・・・。(笑)

次の作品もとても楽しみです!

 

 

この作品の作・演出を手掛けられたのが大人計画松尾スズキさん。

私は松尾さんの作品がとても大好きで、舞台セットがきらびやかなんです。ポップで明るい。

でも、必ずと言っていいほど最後はハッピーエンドではないんです。

幸せな空間から一転する恐怖がいつもぞっとするんですけど、恐怖と笑いは隣り合わせで紙一重だ、という事実を舞台を通して体現されているようにも感じます。

 

長澤さんはこの「キャバレー」が最初で最後のミュージカルだと公言されてましたが、また別の作品にも挑戦してくれたらとっても嬉しいです!それほど魅力ある女優さんだと思います。

 

この機会を逃すと長澤さんのミュージカルが二度と観れないかもしれませんし、地方公演もありますので、ぜひ行ってみてください!

 

 

【公演情報】

Parco Produce ミュージカル『キャバレー』

 

出演:長澤まさみ石丸幹二小池徹平小松和重村杉蝉之介平岩紙秋山菜津子 etc・・・

 

東京公演:2017年1月11日(水)~1月22日(日) EX THEATER ROPPONGI

 

横浜公演:1月26日(木)~1月29日(日) KAAT 神奈川劇場〈ホール〉

 

大阪公演:2月3日(金)~5日(日) フェスティバルホール

 

仙台公演:2月10日(金)~12日(日) 仙台サンプラザホール

 

愛知公演:2月17日(金)~19日(日) 刈谷市総合文化センター 大ホール

 

福岡公演:2月24日(金)~26日(日) 福岡サンパレスホール

 

 

観劇日:2017年1月28日(土)18:30公演

 

「キネマと恋人」を観劇した感想(ネタバレあり)

 

第8回目のレビューは世田谷パブリックシアター+KARA・MAP #007「キネマと恋人」です。

 

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本作はシアタートラムという三軒茶屋にある客席数220ほどの小劇場で上演されており、主演が妻夫木聡さんの作品です。

 

本作の台本・演出がケラリーノ・サンドロヴィッチさん。

ケラさんの作品は何度か拝見したことがあり、私がとても好きな演出家さんの一人です。

 
今回の作品のストーリーが本当に面白い!!!!!

 

 

 

このストーリーは映画「カイロの紫のバラ」にインスパイヤされた、とケラさんもおっしゃっているように、基本的な話の流れは一緒なのですが、舞台を日本に置き換えたことにより、非常に観やすく面白く、笑いどころが盛りだくさんな喜劇でした!

 

妻夫木さんは売れない役者と、その役者が演じた時代劇の中の役柄、一人二役を演じています。

 

 その演じ分けがとっても上手で、もともとコメディドラマ等も出演されていましたが改めて、「彼はコメディアンなんだな」と思ってしまうほど(笑)

一方で、ロマンチックなシーンも随所に盛り込まれていて、ストレートなセリフが多いものだから本当にキュンキュンしました。

 

本作はとにかく演出に驚きました!

 

この作品にはびっくりする仕掛けが何度も登場したのですが、まず驚いたのが"「オープニング」がある"ということです。

 

私が何十作品と演劇を鑑賞していますが、オープニングがある作品はこれが初めてです。

これはやはり映画をインスパイヤしているという点から来た演出だと思いますが、プロジェクションマッピングを多様に用い、美術・演者・音楽・光が複雑に絡み合い構成されている様子に本当に感動しました。まさに演劇空間にいながら映画を観ているような気分になりました。

 

 

映画のストーリーをなぞるということで、場面転換が非常に多かったのですが、転換中も暗転せず、コンテンポラリーダンスというのか、踊りながら次の場面へ転換しており、これもまた、面白い演出でした。すべてがつながっているんですよね。ぶちっと切れていない。

 

 

 

本作は大きい劇場ではなく、シアタートラムという小劇場で上演されています。

私は初めてシアタートラムに足を運んだのですが、とても小さくて素敵な劇場だと思いました。喜劇は小さい劇場と相性がぴったりだと感じていて、笑い声が空間いっぱいになるんです。大きなセットチェンジもなく、手作り感満載で、それがとてもほっこりして、とてもいい作品に出会えました。

 

 

比較するわけではないですが、ここ最近観た作品の中で一番心打たれた作品です。

 

 

公演のDVDも発売されるとのことです。・・・買っちゃおうかな・・・(笑)

 

 

私は今回U-24チケットで観劇しました。

U-24チケットを購入するためには世田谷パブリックチケットセンターでの申込みが必要となりますが、一般料金の半額で購入することができます。

とても安いんです!

世田谷パブリックシアターもシアタートラムも面白い作品が沢山上演される劇場です。

ぜひ、若い方に沢山足を運んでいただきたいです!

 

 

 

 

【公演情報】

世田谷パブリックシアター+KARA・MAP #007「キネマと恋人」

 

出演:妻夫木聡緒川たまきともさかりえ三上市朗、佐藤誓、橋本淳、尾方宣久、廣川三憲、村岡希美、崎山莉奈、王下貴司、仁科幸、北川結、片山敦郎

 

公演日程:東京:11月15日(火)~12月4日(日) シアタートラム

     大阪:12月7日(水)~12月8日(木) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

     松本:12月11日(日)~12月12日(月) まつもと市民芸術館 実験劇場

     名古屋:12月15日(木)~12月18日(日) 名古屋市芸術創造センター

 

観劇日:2016年12月3日(土)13:00公演

 

 

 

「サンバイザー兄弟」を観劇した感想(ネタバレあり)

第7回目のレビューは宮藤官九郎さんが手掛ける、大パルコ人③『サンバイザー兄弟』です!

 

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本作は瑛太さんがミュージカル初挑戦、そして怒髪天のボーカル、増子さんが舞台初挑戦ということでも注目されています。

 

宮藤官九郎さんが手掛けている作品は何作品か拝見したことがありますが、毎回思うのが

 

ひたすらに面白いな!!!

 

ということです!!!最初から終わりまでずーっと面白いんです。

 

笑い過ぎて、自分の声が劇場に響いてしまったくらいです(笑)

 

 

 

主演の瑛太さんと増子さんがヤクザの兄弟役でとにかくはちゃめちゃなんです。

というか出演者全員はちゃめちゃなんですww

 

 

ロックミュージカルということで、随所に音楽がちりばめられていますが、その音楽がまた、かっこいい。

増子さんは本職がミュージシャンですから、歌がとてもロックでかっこいい!そして、やっぱり俳優さんとは違うなぁと思ったのが、何を歌っているのかはっきり分かる。

これって本当に凄いなぁと思いました。

ミュージカルって、俳優さんは音に負けて何を歌っているかわからないときが多いんです。

 

 

そして、この作品の音楽を担当しているのが、怒髪天の上原さん。

怒髪天ファンにはたまらない作品ですよね。増子さんは演技もとても素敵で、ヤクザ役、とてもはまってました!!!

 

 

お客さんも巻き込んで、会場全体が盛り上がれる、最後は音楽ライブを観に来ているような、そんな作品だと思いました。

 

 

この作品で、とても驚いたのは、お客さんひとりひとりに小道具が配られたということです。

最後、会場全体で盛り上げるための演出なんですが、小道具が配られた舞台は初めてだったので、新しい試みだと感じましたし、楽しさ・面白さを追求している官九郎さんならではの演出だなぁと思いました。

 

 

あと、全体を通して、お客さんいじり・アドリブが多いのも面白かったです(笑)

演者の力量が随所に発揮されている作品でした。

 

瑛太さんをはじめ、大人計画皆川猿時さん・三宅弘城さんの振り切った演技!

さすがの一言に尽きます。

 

 

今回、私はチケットぴあのみで取り扱いをしている、U-25チケットで観劇しました。

値段がとても安いぶん、当日まで席がわかりませんが、今回は2階の1番うしろの席でした。しかし、サンシャイン劇場の構造上、結構角度がついていたので前の人の頭が邪魔することなく、舞台上全体を全て見渡すことができました。

 

 

 

観たあとにモヤモヤが何も残らない作品です!それってすごいことだと思います!究極の娯楽です!ただ、楽しかったという感情だけが余韻として残ります!

 
何も考えさせない、ただ面白いだけ。クドカンワールド全開です!

 

 

ぜひ、足を運んでみてください!笑ってストレス発散しましょう!

 

 

 

 

【公演情報】

 大パルコ人③ステキロックオペラ『サンバイザー兄弟』

 

出演:瑛太増子直純怒髪天)、三宅弘城皆川猿時清野菜名少路勇介、 よーかいくん 、篠原悠伸、 上川周作、 宮藤官九郎 、りょう

 

公演日程:東京公演:2016年11月13日(日)~12月4日(日) 東京 サンシャイン劇場

     大阪公演:2016年12月8日(水)~18日(日) 大阪 森ノ宮ピロティホール

     仙台公演:2016年12月21日(水)~23日(金・祝)仙台 仙台サンプラザホール

 

観劇日:2016年11月26日(土)19:00公演

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミス・サイゴン 2016」を観劇した感想(ネタバレあり)

第6回目のレビューは、ミュージカル「ミス・サイゴン」です。

 

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私は「ミス・サイゴン」に魅了されてしまったうちの一人でして、今回観劇するのは2回目です。

 

私は同じ舞台を2回観ることがなく、今回が初めてです。それほど、衝撃と感動を覚えた作品です。

 

 

前回は市村正親さんがエンジニア役を演じられていた公演を拝見しました。(その際のレビューは第4回にてつづっております)

 

 

今回の「ミス・サイゴン」のエンジニアは市村正親さん・駒田一さん・ダイアモンドユカイさんが交互出演で演じられております。

 

そこで今回はダイアモンドユカイさんが出演されている回を観に行きました。

 

 

 

ユカイさんがほんとにかっこよかった!!!

 

 

 

もともとロックミュージシャンってこともあり、エンジニアにぴったりすぎました。

ユカイさんの為にあるような役で。

 

 

時々ハスキーな声ゆえ、何を話しているのか分からないシーンもありましたが、そこはご愛嬌で全然大丈夫でした。(笑)

 

 

 

エンジニア役を25年間も演じ続けておられる市村さんとユカイさんのエンジニアを比較してはいけないとも思いますが、お2人それぞれに魅力があって、エンジニアの解釈の仕方があって、アドリブがあって。

どちらの公演も観ることができて本当に良かったな、と思います。

 

 

歌や舞台セットは一緒なのに、演じる人が違うと、やっぱりミュージカルの雰囲気も変わりますね・・・。

 

 

ユカイさんは、ミュージカルやダンスは初挑戦だそうですが、そんなこと微塵も感じさせないパフォーマンスでした!演技もとても上手で、動きも機敏!!

 
躍動感のあるエンジニアを見ました!

 

パワフルだなぁーと!!!

 

 

 

市村エンジニアに比べて若いからだと思うんですが、でも50歳超えてますからね・・・。本当にかっこいいです。

 

 

 

 

ミス・サイゴン」の内容や演出に関するレビューは第4回にて書いておりますので、そちらを参照していただきたいです。

 

 

今回はダイアモンドユカイさんのエンジニアレビューでした!

 

 

歌もめちゃくちゃロックに歌い上げていてかっこよかったですし、ユカイさんの印象変わると思います!ぜひ、観に行ってみてください!!!

 

 

 

【公演情報】

ミュージカル『ミス・サイゴン

 

出演:エンジニア(交互出演)市村正親、駒田一、ダイアモンド☆ユカイ

   キム   (交互出演)笹本玲奈、キム・スハ、昆夏美

   クリス  (交互出演)上野哲也、小野田龍之介

   ジョン  (交互出演)上原理生、パク・ソンファン

   エレン  (交互出演)知念里奈、三森千愛

   トゥイ  (交互出演)藤岡正明、神田恭兵

   ジジ   (交互出演)池谷祐子、中野加奈子   etc・・・

 

公演日程:東京公演:2016年10月19日(水)~11月23日(水・祝) 帝国劇場
        *プレビュー公演:10月15日(土)~18日(火)

      

     岩手公演:2016年12月10日(土)・11日(日) 岩手県民会館ホール

     

     鹿児島公演:2016年12月17日(土)・18日(日)鹿児島市民文化ホール 第一ホール

 

     福岡公演:2016年12月23日(金・祝)~25日(日)久留米シティプラザ ザ・グラウンドホール

 

     大阪公演:2016年12月30日(金)~2017年1月15日(日)梅田芸術劇場

 

     愛知公演:2017年1月19日(木)~22日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール

 

 

観劇日:2016年11月19日(土)12:00公演