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若者による若者のための観劇レビュー

23歳が、23歳なりの視点で、同年代の若者に舞台の素晴らしさを、鑑賞した舞台のレビューを通して伝えていきたいブログです

「家族の基礎~大道寺家の人々~」を観劇した感想(ネタバレあり)

第3回目のレビューは

M&Oplaysプロデュース『家族の基礎~大道寺家の人々~』です!

 

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この舞台の作、演出を手掛けている倉持さんはコメディ作品を多く手掛けています。

 

倉持さんのコメディ作品はとにかくカオスなイメージで(笑)

 

今回も素晴らしいカオスっぷりでした。

 

また、倉持さん作品のシアターコクーン公演は初で、さらに、林遣都さんが今回が初舞台ということでとても楽しみにしていました。

 

今回の作品は、場面がコロコロ変わる、とてもスピード感のある作品でした。

場面がコロコロ変わるということは、暗転が多いのかと思いますけど、暗転のシーンはひとつもなく。

回転式ステージを使用し、流れるように次のシーンへとつなげていきました!

ここまで回転式ステージを象徴的に用いた作品は初めてです。

ステージが回転している間も演者は最低ひとりは舞台に出続けているので、まるで継ぎ目のないドラマを見ているような感覚でした。

 

とにかく演者のみなさんがパワフル!!

 

120%振り切っていました(笑)

そして、聴いているこっちが追い付かなくなるほどセリフの応酬。

言葉と言葉が舞台上で火花を散らしていました。そのパワーに圧倒。

 

そして、ひとりひとりのキャラクターが個性的すぎる!

大道寺家の父親である松重豊さんは自分の10歳の幼少期を全力で演じ、会場が笑いと驚きでザワザワしていました(笑)

 

母親役である鈴木京香さんもだいぶ振り切ってる役で、普段コメディ作品に出られているイメージがない分、驚きましたし、面白かったです。

 

林遣都さんと夏帆さんの兄妹ケンカが、絶対そんな兄妹いないだろって思うんですけど面白いっていう(笑)

 

次から次へと大道寺家にいろんな問題が発生するもんだから、起承転結の"転"を何度も見ている感覚で、「8時間くらい余裕で観れるな、、」と思ってしまいました。

 

視覚的にもおもしろい作品です。

 

もちろん、ストーリーは間違いなく面白い。

ただ、色鮮やかなステージに衣装、そして、プロジェクションマッピングを用いた演出。視覚的にもワクワクさせてくれる舞台でした。

 

コメディ作品と言っても、この舞台の軸はやっぱり家族の話です。

 人間対人間の話。それぞれが抱えている悩みや苦しみが笑いの要素とうまく混ざりあい、新しいジャンルのコメディ作品を見ているような感覚でした。

 

 

 

 

私は今回、25歳以下が購入できる「U-25チケット」で観劇しました。

チケットぴあで当日引換券を購入する形なので、当日まで座席はわからないですが、

1階中央後方のとても見やすい席でした。

普通のチケットよりも安い「U-25チケット」だからといって見づらい席になったことは

私の経験上ほぼありません。

 

若いからこそ安く観劇できるので、この特権を利用しないのはもったいない!

ぜひ、若い人たち、足を運んでみてください!

 

【公演情報】

『家族の基礎~大道寺家の人々~』

 

出演:松重豊 鈴木京香 夏帆 林遣都 堀井新太 黒川芽以 山本圭祐 坪倉由幸

   眞島秀和 六角精児 長田奈麻 児玉貴志 粕谷吉洋 水間ロン 山口航太 

   近藤フク 

 

公演日程: 東京:2016年9月6日(火)~9月28日(水) Bunkamuraシアターコクーン

      愛知:2016年10月1日(土)~10月2日(日) 刈谷市総合文化センター大ホール

      大阪:2016年10月8日(土) ~10月10日(月祝) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

      静岡:2016年10月16日(日) 浜北文化センター 大ホール 

 

観劇日:2016年9月11日(日)13:00公演

 

「ゴーゴーボーイズゴーゴーヘブン」を観劇した感想(ネタバレあり)

第2回目レビューは

阿部サダヲ岡田将生ダブル主演の「ゴーゴーボイーイズゴーゴーヘブン」です!

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観劇してもう1か月ほど経っておりますが、書かせていただきます。

 

まず、劇場に入り、舞台セットを見て驚きました。舞台上に石が詰めてあったんです。

センターに舞台があり、その周りを白い石が囲うようにして詰めてありました。

様々な舞台を観てきていますが、石が詰めてあるセットは初めてで、その演出をどのように生かしていくのか、始まる前からわくわくしました。

 

この物語は、人身売買・戦争という重たいテーマでした、しかし、大きな柱としてのテーマは愛だったと感じます。

 

阿部サダヲ演じる"永野"は日本で活躍する脚本作家。阿部サダヲさんが演じるには非常に「普通」な役です。奥さんもいる、何の変哲もない普通の男性でした。

 

岡田将生は人身売買で売り飛ばされた美少年"トーイ"と、寺島しのぶ演じる永野の妻"ミツコ"、の不倫相手であるテレビディレクター"オカザキ"の2役を演じていました。

まさに正反対のキャラクターで、演じ分ける演技力にとても驚きました。

 

永野とトーイは運命的に出会い、そして、互いを求め、支え合い、共に行動していきます。ふたりのキスシーンもあり・・・。まさにBLです。萌えました(笑)

 

重たいテーマの舞台ではありましたが、阿部サダヲ皆川猿時、をはじめとする、そうそうたる個性派俳優が集結していましたから、コメディ要素も非常に多くちりばめられていました。大人計画に所属している俳優さんたちが沢山出演されていたので、その時点で面白いんです。

 

しかし、コメディ要素が多いからといって、物語がハッピーエンドに進んでいくとは限りません。

 

各地で紛争が起こり、いつ死んでもおかしくない状態。永野とトーイが拉致、監禁されるなど、ハラハラさせられるシーンも多く結末がどうなるのか全く想像つきませんでした。

 

 この舞台の作、演出は松尾スズキさんが手掛けています。私は松尾さんの作品がとても好きで、物語のなかに狂気性が見え隠れするのです。

 

トーイは人間の皮で出来たイスに心奪われ、『自分もイスになりたい』、という強い夢を抱きます。

そして永野はそんな彼に手を貸すのです。

人間の皮のイスってワードだけで私は寒気がしましたが、そんな夢に手を貸した永野にはトーイに対する底知れない強い愛情があったのだと感じます。

 

ぞわっとするような狂気性が見え隠れするので、『この舞台って笑っていいのかな?』と自問自答してしまったのですが、でも面白いのです。きちんと笑いの要素もきっちり詰め込まれており、客席の笑い声が絶えないシーンも沢山ありました。

 

また非常に興味深かったのが、音楽です。

 物語の舞台は紛争が多発している中東アジアにも関わらず、三味線や尺八などのいわゆる日本の歌舞伎音楽である"長唄"が随所で演奏されました。

物語の舞台とミスマッチなのではないかと一瞬思いますが、非常に歌舞伎音楽のテンポ感とストーリーのテンポ感が良く、舞台上の独特な空間を作り出すひとつの手法だと感じました。

 

そしてもう一点、音楽と同様に驚いた演出がプロジェクションマッピングを用いた演出です。

場面転換の間など、舞台上の壁面にプロジェクションマッピングで場面の説明等を映し出し、文字として客席に見せる、という演出がなされておりました。

プロジェクションマッピングは近年の舞台でよく使用される演出です。視覚的にも面白いですし、ストーリー展開も早く、今どきの舞台って感じがします(笑)

 

 

ぜひ、松尾スズキさんが手がける舞台へ足を運んでみてください。

来年には長澤まさみさんが出演する『キャバレー』というミュージカルが公演されます。

絶対おすすめです!!!

 

【公演情報】

『ゴーゴーボーイズゴーゴーヘブン』

 

出演:阿部サダヲ 岡田将生 皆川猿時 池津祥子 宍戸美和公 村杉蝉之介

   顔田顔彦 近藤公園 平岩紙 岩井秀人 阿部翔平 井上尚 掛札拓郎 

   高樹京士郎 中智紀 古泉葵 伊藤ヨタロウ 松尾スズキ 吹越満 寺島しのぶ

 

公演日程: 東京公演:2016年7月7日(木)~7月31日(日)Bunkamuraシアターコクーン

      大阪公演:2016年8月4日(木)~8月13日(土)森ノ宮ピロティホール

 

観賞日:2016年7月23日(土)19:00公演

日本版「キンキーブーツ」を観劇した感想(ネタバレあり)

記念すべき第一回目の投稿は

小池徹平三浦春馬ダブル主演で注目されています、

日本版キンキーブーツです!!!

 

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キンキーブーツの感想はもちろん一言では表せませんが

一言で言います。

 

"まじで三浦春馬小池徹平の歌唱力と演技力やべぇ惚れた"

 

急に若者言葉が出まくってますが、同年代の方に伝わりやすいかな、と思うので

ちょいちょい出していきます(笑)

 

とにかく、世界観に圧倒されっぱなしでした。見たことないな、こんな凄いミュージカル。

 

小池徹平演じるチャーリーは昔から伝わる靴屋の跡取り息子。

周りからの期待が大きく、会社を継ぎたくないけど継ぐこととなり会社の再建に奮闘。

 

三浦春馬演じるローラは、靴が大好きなドラッグクイーン(ニューハーフ)。

 

チャーリーはローラと出会い、倒産しかかっていた会社を立て直すというサクセクストーリーのミュージカルでした。

 

最初はぶつかり合ってばかりの2人でしたが、徐々にお互いのことを理解し、必要な存在となる関係に心がほっこりしました。

 

とにかく見ていて気持ちがいい!ローラが綺麗すぎ!ストーリーもHAPPY!

 

 

 

第一幕は、チャーリーとローラの出会いからキンキーブーツが出来上がるまでの過程でした。

三浦春馬のドラッグクイーンは常に10センチ以上のヒールを履いて歌って踊り、

舞台上でとにかく生き生きとしています。高いヒールを履いているとは微塵も感じさせないダンスです。

劇中の台風の目となり、チャーリーをはじめ、靴工場の人々を振り回しますが、

とても体力的にも精神的にもパワーの必要な役だと思います。

それをあんなパワフルに演じた三浦春馬はもう、本当に凄い。出てきた瞬間のお客さんの拍手や歓声がその凄さを物語っていました。

 

 

一方の小池徹平演じるチャーリーは、ローラや周りの人に散々振り回される役ですが、

自分の気持ちに芯が通っておらず、気持ちの浮き沈みが激しいキャラクターでした。

ドラッグクイーンであるローラに注目しがちですが、このミュージカルの軸はチャーリーで、彼を中心に物語は進んでいきました。

ストーリー展開の早いミュージカルにおいて、気持ちがコロコロ変わってしまうチャーリーはローラを演じるより難しいのではないか、と感じ、小池徹平の演技力にとても驚かされました。

 

 

普通にしてても身長の大きい三浦春馬が10センチ越えのヒールを履いているもんだから、小池徹平と並ぶと何とも凸凹コンビで。

それがまためっちゃ愛くるしいんですよ(笑)

 

第二幕では、チャーリーとローラお互いがそれぞれ抱える悩みや葛藤、差別や偏見がテーマとなっていました。

一筋縄ではいかない、とはまさにこのことで、2人の前にもそれぞれ乗り越えなければならない大きな壁が立ちはだかっていたのです。

胸が苦しくなるほどの2人の言い争いのシーンもあり、切なくなりました。

 

キンキーブーツは海外で公演されていたものを日本版としてリメイクしている「海外ミュージカル」です。海外ミュージカルと日本ミュージカルの大きな違いは

 

"歌と歌の間にセリフがあるか"、"セリフとセリフの間に歌があるか"

 

今回のキンキーブーツは、海外ミュージカルですから、ほぼ歌ってました!

セリフだけのシーンがとにかく少ない!

 

歌詞がセリフとなり、音に乗せて私たちに伝わってきます。

音楽の持つパワーは偉大。心をワシ掴みにされますよね。

 

主演の2人がめちゃくちゃ歌がうまい!

ふたりとも、それぞれソロの歌パートがあり、それぞれ抱えている複雑な気持ちを

歌い上げるシーンは心臓がぎゅーーーーーってなりました。

あの歌うたっているときって何を思って、何を見ているんだろうなぁ、ふたりは。

 

 ミュージカルはストーリー展開が早い分、セリフのスピードもとっても早い。

演者のみなさんが噛んでしまわないか、ハラハラしちゃったんですけど、

みなさんプロですから。その心配をしていた自分を殴りたくなりました(笑)

 

 フィナーレは靴工場みんなでヒールの高いブーツを履いて、

歌とダンスで夢を叶えた喜びを爆発させる。

 

もう、迫力がとんでもない!すんげぇキレイだしかっこいい!

 

 

総勢20人くらいがみんな10センチ以上のヒールの赤いブーツ履いて踊っているって

なかなか、というかミュージカルくらいでしか見ることができないですし。

 

そういう非現実的な現実(リアル)を本当に見た方がいいと思います、若い人は特に。

現実ではありえない光景でも、その場で繰り広げられていたら、それは現実なので。

 

そういう矛盾というか、普通に生きていたら見ることができない景色を見てほしいです。

 

 

でも、ミュージカルのチケットは正直に言うと高いです・・・。

学生とか特にチケットを買う余裕がないかもしれません。でも!!!

一番安い座席でいいから、もう、双眼鏡を駆使して、演者さんたち見まくってほしい!

 

そこには、見たことのない景色が広がっていると思います。

 

ぜひ、若い人たち!舞台へ行ってみてください!!!

 

 

【公演情報】

ミュージカル『キンキーブーツ』

 

出演:小池徹平 三浦春馬 ソニン 玉置成美 勝矢 ひのあらた 飯野めぐみ 

   白木美貴子 施鐘泰JONTE)穴沢裕介 森雄基 風間由次郎 森川次朗 

   遠山裕介 浅川文也 佐々木誠 高原紳輔 中村百花 丹羽麻由美 舩山智香子

   清水隆伍 加藤潤一 他

 

公演日程: 東京公演:2016年7月21日(木)~8月6日(土)新国立劇場中劇場
      大阪公演:2016年8月13日(土)~8月22日(月)オリックス劇場
      東京凱旋公演:2016年8月28日(日)~9月4日(日)東急シアターオーブ

 

観賞日:2016年9月3日(土)18:00公演

 

 

若者による若者のための観劇レビューを書きます

 みなさま、ご覧いただきましてありがとうございます。

この度、「若者による若者のための観劇レビュー」を書き始めることに致しました、

"葉流"と申します。

なぜ、私がこの度、このような場を設けたか。

それは、「舞台に興味のある若者が少なすぎる」と感じたからです。

 

私は現在22歳新社会人です。年間に最低10本は観劇するようになって5年目です。

"年間に10本て少ないな!"と思われる方も多いと思います。

しかし、学生の身分からすると舞台のチケットは非常に高価でした。

毎月、生活費を削って、なんとかチケットを買っていた日々でした。

(今現在も新社会人なもので、あまり学生の頃と苦しさは変わりませんが・・・)

だからなのか、それとも別の理由からか、私の周りには舞台に興味のある学生がいませんでした。

私は一人で舞台を観に行く毎日でした。

でも、思ったのです。

今の若い世代に舞台の魅力を伝える人間がいないだけじゃないか?と。

それも、同世代の人間で。

だから、今回、若い世代に対して舞台の魅力を発信していきたいと思ったのです!

もちろん、私は舞台経験はありませんし、ただ単純に舞台を観ることが好きな22歳です。

なので、いち舞台好きの若者として、自分が観劇した舞台の感想を書いていきたいと思います。

 

そこで、書いていくうえで一つ守るルールを作りました。

観劇した舞台に対して、批判的なコメントはいたしません。

なぜかといいますと、私が純粋に評論家ではないからです。

ただの舞台好きな若者だからです。

演者さんを始めとする、舞台に携わる方々を私は尊敬しています。その方たちが命を削って作り上げている舞台を批判する権限はありません。

 

沢山の10代、20代の人たちに演劇の素晴らしさ・楽しさを伝えたい!その一心で舞台の魅力を書いていきたいと思っております。

観劇の都度、更新していきます。

皆様、よろしくお願いいたします!!