若者による若者のための観劇レビュー

23歳が、23歳なりの視点で、同年代の若者に舞台の素晴らしさを、鑑賞した舞台のレビューを通して伝えていきたいブログです

「市川海老蔵 第四回自主公演 ABKAI 2017~石川五右衛門 外伝~」を観劇した感想(ネタバレあり)

第14回目のレビューは、『市川海老蔵 第四回自主公演 ABKAI 2017~石川五右衛門 外伝~』です。

 

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以前から、市川海老蔵さんの自主公演「ABKAI」に非常に興味があったのですが、なかなかタイミング的に行ける機会がなく、今回2、3年越しの夢が叶って観劇することができました!!!嬉しいっっっ!!!!

 

私のような歌舞伎にあまり触れたことのない世代は、歌舞伎座などの格式高い会場に足を運ぶのは結構勇気が要ります・・・。私自身、何回か銀座の歌舞伎座へ行ったことがありますが、結構緊張しました・・・。でも、今回は渋谷にあるシアターコクーンで、私も何度も観劇で訪れたことのある会場だったので、とても気軽に行くことができました。

 

 

演目は"石川五右衛門"

あまり歴史に詳しくないもので、石川五右衛門と聞いても何をしていた人なのか分からず、特に予習もしていかなかったのですが(笑)、非常にストーリーも分かりやすく、随所に笑い所も交えながら進んでいったので、約2時間の上演があっという間でした!

 

 

 

それにしても石川五右衛門ってかっこいいですねぇ~。海老蔵さんが演じてらっしゃるからかっこいいのか。。。(笑)

座り方だったり、相手を見る目力だったり、腕の位置だったり、海老蔵さんのちょっとした仕草もかっこいいんです。

 

 

出演者全員が歌舞伎役者さんではなく、普通の俳優さんや女優さんも出演されているので、そういう点においても、歌舞伎に苦手意識のある方々でも非常に観やすい作品になっています。

 

通常の歌舞伎の演目では、セリフが難しく、ストーリーについていけなくなることもしばしばあるのですが、今回は全て現代語での上演なので、とてもスッとストーリーに入り込めました。

 

 

また、演者が客席の通路を移動しステージにあがってくる演出が多く取り入れられており、客席とステージの空間的隔たりをあまり感じない演出となっていました。

 

1階席の真ん中にある通路で殺陣をするシーンもあったりと、後列のお客さんも演者を近くに感じることができるのではないでしょうか!

 

海老蔵さん演じる石川五右衛門と、彼を捕えようとする中山優馬さん演じる柳生十兵衛が、1階席後列の客席通路からステージまで目にも止まらぬ速さで駆け下りてくるシーンがあるのですが圧巻です!本当に速い!!!!素晴らしい身のこなしでした。かっこいい・・・・。

 

そして、私の観劇した公演では海老蔵さんの娘さん、れいかちゃんが出演してくれました~!ほんの一瞬の出演なのですが、とってもかわいらしかったです!

 

 

是非この機会に、歌舞伎に触れたことのない方、難しそうだと苦手意識を持っている若い世代の方々に観ていただきたいです!

 

 

【公演情報】

 

市川海老蔵 第四回自主公演 ABKAI 2017~石川五右衛門 外伝~』

市川海老蔵 第四回自主公演 ABKAI2017

 

出演者:市川海老蔵中村壱太郎大谷廣松市川九團次片岡市蔵市川右團次
中山優馬、前野朋哉、山田純大

 

2017年6月9日(金)~6月25日(日) Bunkamuraコクーンシアター

 

 

観劇日:2017年6月17日(土)16:30公演

 

 

 

番外編~映画館で観劇②~劇団☆新感線「髑髏城の七人 (2011)」

番外編~映画館で観劇~第2弾は2011年に上演されました、劇団☆新感線「髑髏城の七人(2011)」です!

 

 

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劇団☆新感線の作品は、〈ゲキ×シネ〉として映画館で多くの作品が上映されています。

 

チケットが取れず観に行けなかった方、演劇に興味があるけど観に行ったことがない方など、"演劇"というエンターテインメントをぜひ映画館で体感してほしいです。

 

 

私は先月、IHステージアラウンド東京にて「髑髏城の七人 Season花」を観劇しました。とても感動して、2回も観に行ってしまいました・・・!!(その際の感想は第12回レビューをご参照ください)

 

 

今年3月から6月まで上演されていた「髑髏城の七人 Season花」では、主演の捨乃助役を小栗旬さんが、蘭兵衛役を山本耕史さん、天魔王を成河さんが演じておりました。

 

 

今回、映画館で鑑賞しました2011年に上演された「髑髏城の七人」では、主演の捨乃助役を小栗旬さんが、蘭兵衛役を早乙女太一さん、天魔王役を森山未来さんが演じております。

 

 

 

小栗旬さんはこの2011年の髑髏城の七人でも捨乃助を演じておられます。

 

 

 

私は2011年の公演は劇場で観劇することができず、先月初めて劇団☆新感線の舞台を観劇したので、360度回転する劇場、IHステージアラウンド東京での「髑髏城の七人」しか観たことがなく、2011年の上演の際はどのように演出がなされていたのか非常に興味深く感じました。

 

 

 

感想としましては、同じ演目なのにそれぞれのキャラクターの役柄が「髑髏城の七人 Season花」とここまで異なっているとは思わず、かなり驚きました。

 

 

 

その時その時の脚本・演出の面白さがあって、本当に観てよかったと感じています。

 

 

 

また、非常に感動したのが、早乙女太一さんの殺陣です。

 

めちゃくちゃ早い!!!かっこいい!!!

 

 

皆さんとても速い刀さばきなのですが、早乙女さん一人だけレベルが全然違うように見えました。早乙女さんが殺陣を行うシーンは、映画館で身を乗り出して食い入るように観てしまいました・・・。もうずーっと観ていたい・・・。本当に凄かった・・・。

 

 

また、舞台セットがかなり大きいにも関わらず、転換が非常にスムーズでした。ただ、場面転換が非常に多い演目なので、360度回転する劇場、IHステージアラウンド東京で上演するにはもってこいだなぁ~としみじみ思ってしまいました(笑)

 

 

そして非常に驚いたのが、八百屋舞台だという点です。

八百屋舞台とは、ステージに傾斜がついている舞台のことです。

あのアクション・殺陣を傾斜のついているステージ上で行っているとは・・・ふつうに歩いているだけでも並行感覚がおかしくなりそうですし、かなり体幹を鍛えなければあのスピードで動き回ることはできないと思います。俳優さんってすごいなぁ・・・。

 

 

 2017年3月からIHステージアラウンド東京で約1年3か月を4期に分けて上演が行われる「髑髏城の七人」は6月末から9月まで、2期目の「髑髏城の七人 Season鳥」が上演されます。

 

 Season鳥では主演の捨乃助役を阿部サダヲさん、蘭兵衛役を早乙女太一さん、天魔王役を森山未来さんが演じております。

 

 

なんと!!!2011年の髑髏城の七人と早乙女太一さん・森山未来さんの配役が一緒なのです!!!!!

 

 

おふたりの殺陣のシーンは圧巻で、本当にその場で相手を切り殺そうとしている緊迫感をスクリーンから感じました。

このふたりの演技を、実際に劇場で体感したら、この目で見たら・・・どれだけ凄いか・・・。

 

 

今のところSeason鳥を2回観劇する予定なので(2回も行くんかいっていう・・・笑)、今からわくわくしています!!!!

 

ぜひ、髑髏城の七人Season鳥を観劇されるという方は、髑髏城の七人という演目の予習としても、森山未来さんと早乙女太一さんの2011年と2017年の演じ方の違いを楽しむためにも、〈ゲキ×シネ〉で鑑賞してみてはいかがでしょうか!

 

 

〈ゲキ×シネ〉 『髑髏城の七人(2011)』

ゲキ×シネ - 「演劇×映像」の新感覚エンターテインメント

 

 

 

番外編~映画館で観劇①~シェイクスピア「間違いの喜劇」

今回は番外編として、映画館で演劇を鑑賞した作品の感想を書いていきたいと思います。

 

 

今、5月13日から6月9日まで、蜷川幸雄さんの1周忌を追悼し、全国15の劇場で『蜷川幸雄シアター』と称して、4作品が上映されています。

 

 

今回鑑賞いたしましたのは、2006年上演、シェイクスピア作・蜷川幸雄演出 彩の国シェイクスピアシリーズ『間違いの喜劇』です。

 

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私は一度だけ、蜷川さんの演出するシェイクスピア作品を劇場で観劇したことがあります。それは、藤原竜也さん主演で再演された、彩の国シェイクスピアシリーズ『ハムレット』です。

 

 

観劇したとき私は19歳でした。その時から舞台を観ることは好きでも、蜷川幸雄さんという偉大な演出家のこともあまり知らず、でも何故かこの作品は自分の目で観なければ絶対に後悔する、と感じたのです。

 

 

実際、観劇して度肝を抜かれました。観劇する前に予習として「ハムレット」を図書館で借りて読んだのですが、自分がその時想像しながら読んだ情景と全く異なる演出がステージ上で繰り広げられていたからです。

蜷川さんが天才と呼ばれる所以が、理解できたような気がしました。

 

 

それからほどなくして、蜷川さんは亡くなられました。

私は『ハムレット』しか、直接劇場に足を運んで観劇することができませんでした。

 

 

なので、今回のように映画館で蜷川演出の作品、舞台を鑑賞することができてとても嬉しいです。

 

 

この作品「間違いの喜劇」はシェイクスピア作品の喜劇として1594年以前に書かれた作品だそうです。

昔のことすぎていつ頃か想像もできませんが、ストーリーとしては後半につれて伏線が綺麗に回収されていくどたばたコメディーといいますか、でも最後はほろっと泣いてしまう、ハッピーエンドの素敵な作品でした。

 

 

双子が2組出てくる設定はあまりにも無茶な!絶対ないだろ!(笑)という感じもしますが、だからこそのこのどたばた喜劇!主演の小栗旬さんと高橋洋さんがそれぞれの双子を1人二役で演じています。

この作品が上演されていた2006年、小栗旬さんは23歳。・・・今の私と同い年です・・・。なんてこった・・・すごい・・・(笑)

 

シェイクスピアの会話は非常に難しく、かつ会話を軸に進められていくので内容を理解しながらストーリーについていくのに最初は苦労しました。しかし、喜劇なので随所にくすっと笑ってしまう演出が多々あり、動きも多く取り入れていたので、最後まで飽きずに観ることできます。

 

とても驚いたのは全てを通して、演者が客席に降りて、通路を使って移動するシーンがとても多かったことです。

私もかなりの回数、様々な舞台を観ておりますが、ここまで客席の空間を使用している演出はなかったです。

 

そのため、ステージと客席の空間としての隔てが無いような印象を受けました。演者が観客に向かって話しかけるシーンもあったりと、私たちもストーリーのなかの一部のような感覚になります。

 

そして、演者がすべて男性で構成されている点は非常に面白く感じました。

女性の役も男性キャストが演じており、外連味(けれんみ)をなくす演出だそう。

なるほど・・・。ごまかしを無くす、ということ。よりシェイクスピアの生きた時代に近づけようとした演出方法ということですね。

 

また、エンドロールのキャストの名前のなかに小栗旬さん演じる双子の兄として、小栗了さんの文字が。

まさかと思いましたが、小栗了さんは小栗旬さんの実のお兄さん。実の兄が双子の兄として出演されていたのは驚きでした!背丈も同じくらいで、雰囲気似てると思ったんだよなぁ~。

 

 

 

 

シェイクスピアの作品はやはり難しいですが、見ごたえたあってやっぱり面白いです。そして、蜷川さんのシェイクスピア作品の解釈は、観ていてわくわくさせてくれます。

 

 

本作品は5月27日~6月2日までの期間限定で上映されております。

6月3日~6月9日最終日までは彩の国シェイクスピアシリーズ『ヴェニスの商人』が上映されます。

 

そちらも観に行こうと思っております!

 

全国15の映画館と少ないですが、近くに上映映画館のある方はこの機会に蜷川シェイクスピア作品に触れてみてはいかがでしょうか!

 

 

 

一周忌追悼企画『蜷川シアター』

 

上映期間:2017年5月13日(土)~6月3日(日)

 

第1弾:『ジュリアス・シーザー

第2弾:『身毒丸

第3弾:『間違いの喜劇』

第4弾:『ヴェニスの商人

 

上映映画館:

【関東】
新宿バルト9〕〔109 シネマズ二子玉川〕〔109 シネマズ川崎〕〔109 シネマズ湘南〕〔MOVIX さいたま〕
【近畿】
なんばパークスシネマ〕〔109 シネマズ大阪エキスポシティ〕〔T・ジョイ京都〕〔109 シネマズHAT神戸
【愛知】
〔109 シネマズ名古屋〕
【北海道】
札幌シネマフロンティア
【福岡】
〔T・ジョイ博多〕
【宮城】
〔109 シネマズ富谷〕
【広島】
〔109 シネマズ広島〕
【新潟】
〔T・ジョイ長岡〕

 

 

「Little Voice-リトル・ヴォイス-」を観劇した感想(ネタバレあり)

第13回目のレビューは『Little Voice-リトル・ヴォイス-』です。

 

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本作品は、大原櫻子さん初主演舞台として注目されています。

 

 

元々、櫻子ちゃんの歌声が大好きでライブにも行ったことがあります。

そんな櫻子ちゃんが、歌声を存分に披露する舞台の主演と知り、行かないわけにはいきません!

 

 

櫻子ちゃんが演じる少女リトル・ヴォイスは口数の少ない、あまり感情を見せない女の子です。そのため、歌以外のセリフがほぼなく、しぐさや表情でストーリーを進めていきます。

 

随所で音楽が流れ、その音楽に合わせ、初めて彼女が歌ったとき、あまりの上手さに鳥肌が立ちました。一瞬で空気が変わったのが分かります。

 

昔の洋楽をメインに歌い上げているのですが、いつもの櫻子ちゃんとは異なりそれぞれ曲に合わせて声色を変えて歌っています。

 

中盤、リトル・ヴォイスがクラブの劇場のステージに立ち、歌声を披露するシーンは圧巻です!!!リトル・ヴォイスのなかに眠っていた歌姫としての才能が開花した瞬間です。

そして、舞台を観に来ていた私たち観客は、いつの間にかリトル・ヴォイスのステージを観に来たクラブのお客になっています。とても面白い感覚になりました。

 

 

 

また、酒と男におぼれ、リトル・ヴォイスに強く当たる母親を安蘭けいさんが演じています。

とにかくパワフルな役柄でセリフの量が尋常じゃない!そして喜怒哀楽が激しい!

とても大変な役だと思いますが、安蘭けいさんは非常に丁寧に力強く演じておりました。

 

 

また、舞台装置は回転式のステージを使用しており、回転することでリトル・ヴォイスの家とクラブのステージを暗転中に転換していました。

クラブのステージでは左右にバンドもおり、生演奏でのステージは音に迫力と臨場感が生まれ、上質な音楽ライブに来ているような感覚になります。

 

 

大原櫻子の歌は力強く、圧巻のステージです!!!一人の少女が歌を通して心を開き、新たな人生の扉を開く、心打たれる素晴らしいストーリーです。

 

公演期間は約2週間と短いですが、地方公演があります。ぜひ観に行ってみてください!!!

 

【公演情報】

 

『Little Voice-リトル・ヴォイス-』

 

 

 

出演者:大原櫻子安蘭けい山本亮介、池谷のぶえ、鳥山昌克、高橋和也

 

 

 

 

東京公演:2017年5月15日(月)~5月28日(日) 天王洲 銀河劇場

 

富山公演:2017年6月3日(土)~6月4日(日) 富山県民会館 大ホール

 

北九州公演:2017年6月24日(土) 北九州ソレイユホール

 

 

 

 

観劇日:2017年5月24日(水)14:00公演

 

「髑髏城の七人 Season花」を観劇した感想(ネタバレあり)

 

第12回のレビューはONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人 Season花』です。

 

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本作品は2017年3月に豊洲にオープンした新劇場、「IHIステージアラウンド東京」のこけら落とし公演です。

 

 

本公演「髑髏城の七人 Season花」の感想を言う前にまず書かなければならないのは、この劇場「IHIステージアラウンド東京」の感想です。

 

 

世界で2番目のオープンで、アジア初。日本にオープンすると知ったとき、演劇好きの私にはたまらなくわくわくするニュースでした!

 

そしてこの劇場でどんな演劇体験ができるのかとても楽しみにしていました。

 

 

 

 

そして鑑賞した感想は、、、、まさに未体験の感覚。

 

 

体験型劇場!!!!

 

 

このブログを読んでいただいている方に本当に体感していただきたい劇場です!!!

 

 

何が何でも体感してください!!!!笑

 

 

ステージが劇場を囲んで360度あるので、今までのステージでは演出不可能だった演出が可能になるのはある程度想像していたのですが、本当に想像以上でした。。。

 

 

舞台転換が必要ないので、2階建ての大きな建物や、水を大量に張った川をステージ上に作り上げたり、普通のステージでは転換上不可能なセットを組み込むことができるのがこの劇場の魅力の一つです。

 

 

場面転換による暗転が必要ないため、ストーリーも途切れることなく、まったく違う場面へと進めることができます。

 

そのため、物語全体にかなりのスピード感が生まれて、ノーカットの臨場感ある映画を観ているような感覚になりました。

 

なので、劇団☆新感線の「髑髏城の七人」はこの劇場にふさわしい演目だと感じました。

 

 

また、非常に印象的だったのはステージを隠す360°全面のスクリーン。

 

 

 

そこに視界一面に広がるプロジェクションマッピングが映し出されます。

その映像とリンクしながら客席が回り、スクリーンが開いてステージが現れる仕組みです。

 

プロジェクションマッピングは最近の演劇では多く取り入れられている演出手法ですが、スクリーンが自分の視界以上に広いため、ぐっと身体が引き寄せられる感覚があり、とてつもない迫力を感じました。

 

 

では「髑髏城の七人 Season花」の感想へ行きたいと思います。

 

本作品は幾度となく再演が繰り返されている、劇団☆新感線の演目のなかでも代表作です。しかし私はこの作品を観るのが今回が初。演劇好きとしてはお恥ずかしい限りです(*_*)

 

 

 

主役、捨乃助を演じるのは、小栗旬さん。2011年の「髑髏城の七人」公演でも捨乃助を演じており、2回目です。

全編を通してアクションが非常に多い作品ですが、その中でも捨乃助は殺陣のシーンが非常に多い!かつ複雑!そのスピードに圧倒されます。

とにかくかっこいいんですよね捨乃助。小栗旬ならなおさらです。どこにいても圧倒的な存在感を放っています。

 

 

また、捨乃助の味方であり敵となる難しい役どころ、無界屋蘭兵衛を演じるのは山本耕史さん。

非常に色気のある役であり、山本さんにぴったり。魅力が溢れ出ていました。

また、中盤から天魔王に操られ悪役となってしまうシーンは本当に観ていて苦しい。じわじわと体が"悪"に侵されていく蘭兵衛の姿は非常に切なく、同時に別人格になっていく恐怖を感じました。

蘭兵衛が天魔王から毒薬を飲ませられるシーンがとても美しかった……。天魔王が蘭兵衛に毒薬を口移しで飲ませるんですよ!口移しですよ!美しいっっ!!!!(テンションあがりましたすみません。笑)

 

 

ステージの構造上、演者がステージを縦横無尽に走りまくるシーンが非常に多く取り入れられており、観ているこっちも「これは大変だな・・・」と恐ろしくなるほどの運動量。

それに加えて殺陣のシーンがこれでもかというくらい沢山あるので、「このとんでもない内容を約3か月で85公演もやるの!?」と驚きで震え上がりました・・・。

本当に役者さんって凄いです。。。大尊敬します。

 

天魔王役の成河さん。

実写版『美女と野獣』でルミエールの吹き替えをされている、めちゃくちゃ歌上手い人だっっ!という知識のみで観劇したのですが、本当にそんな知識のみで観劇して申し訳ありませんでした(>_<)

とんでもなかったです・・・!!!

天魔王という喜怒哀楽の激しい"絶対的悪"という難しい役柄をとても楽しんで演じられているように見えました。蘭兵衛や捨乃助と1対1の決闘をそれぞれするのですが、どれも殺陣が早すぎて息をするのを忘れます。めちゃくちゃかっこいい!!!

蘭兵衛との決闘のシーンで、最後の最後、天魔王が後ろ手で蘭兵衛を斬るのですが、その腕の抜く早さ。斬ってからの身のこなし。今まで観てきた殺陣のなかで一番美しかったです。はんぱなかった……ほんと美しかったです。

 

 

極楽太夫役のりょうさん。

花魁姿がお似合いすぎます!

艶やかさと女性としての強さを兼ね備えた、男性を翻弄しまくりでとってもかっこいいキャラクターだな~と思いました。物語の後半、極楽太夫には辛すぎるシーンが沢山あります……本当、泣けます。

 

 

 

 

兵庫役の青木崇高さん。

兵庫は愛嬌のある三枚目な役どころです。バカでおちゃらけているんだけど、男として一本の筋はきちんと通っている、そんなキャラクターで、青木さんにぴったりすぎるなと思いました。ほんと適役!

ひたすら動き回っている役なので、運動量えげつないと思います。

 

沙霧役の清野菜名さん。

清野さんはアクションのスキルが非常に高いのは前々から知ってはいたのですが、今回がその能力が最大限に発揮されてます!沙霧というキャラクターは清野さんのためにあるんじゃないかと……!元々注目していた女優さんではあるのですが、更に好きになりました!

最初から最後までほぼ出ずっぱり。ひたすら走って戦って、凄すぎます!小柄ですがとても大きな存在感です。

 

贋鉄斎役の古田新太さん。

とにかくずるいです、あのキャラクター。笑

出てきただけで客席から笑い声が聞こえてきます。

捨乃助の迫力ある殺陣のシーンでも、贋鉄斎がある意味、捨乃助の見せ場を潰している!?ような最高に笑っちゃうシーンがありました。小栗旬が1対20くらいめちゃくちゃかっこいい殺陣を繰り広げてるのに、小栗旬の後ろにいる新太さんにばっかり目がいってしまう……笑

 

緩急をつけた笑いをちりばめているのは劇団☆新感線ならではの演出ですね。

 

 

 

 

また、「髑髏城の七人」は1年3か月にもわたるロングラン公演を行います。

 

この劇場、「IHIステージアラウンド東京」のこけら落とし公演で約3か月公演される本作品は「髑髏城の七人 Season花」とし、その後、《鳥》《風》《月》と、キャスト、脚本、演出を総入れ替えて公演されます。

 

次回の「髑髏城の七人 Season鳥」は捨乃助を阿部サダヲさんが、「髑髏城の七人 Season風」では松山ケンイチさんが演じます。

どちらもまた違った切り口の捨乃助になる予感がしますし、今回とはまた異なる演出・脚本とのことなので同じ軸の作品がどう料理されるのかとても楽しみです。  

 

 

そして、なによりもこの劇場が常設ではなく2020年10月までの限定オープンであるという点に驚きです。

だからこそ、今観れる時に観てほしい。

 

みなさんも今までにない新たなエンターテインメントを一度直接目で観て体感してみてください!

 

 

【公演情報】

『ONWARD presents 劇団☆新感線 髑髏城の七人 Season花』

 

出演:小栗旬山本耕史、成河、りょう、青木崇高清野菜名近藤芳正古田新太 etc・・・

 

公演日:2017/3/30(木)~2017/6/12(月)  IHIステージアラウンド東京

 

 

観劇日:2017年5月20日(土)18:30公演

                2017年6月3日(土)13:00公演

 

赤坂大歌舞伎「夢幻恋双紙~赤目の転生~」を観劇した感想(ネタバレあり)

第11回目のレビューは、赤坂大歌舞伎「新作歌舞伎 夢幻恋双紙~赤目の転生~」です。

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私は演劇を沢山観劇しておりますが、歌舞伎も4回ほど観たことがあります。しかし、新作歌舞伎は今回が初めてでした。

 

 

セリフは全編現代語で上演されており、歌舞伎に抵抗感のある方でも非常に観やすい作品でした。

 

 

感想から言いますと、"歌舞伎の要素を盛り込んだ現代劇"という印象を受けました。

 

 

 

今まで古典歌舞伎しか観たことがなかったので、美術や演出がここまで大きく異なっていることにとても驚きました。

 

23歳の私からすると、古典歌舞伎はいつも音声ガイドを借りないと詳しい内容が理解できないのですが、今回の新作歌舞伎はストーリーも演出も現代的なので、とても分かりやすかったです。

 

 

そして物語は、、、『幸福を吸い取られ、不幸を浴びた』感覚になりました。(笑)

 

 

なんて報われない展開なんだと、、、。とてつもなく切ないです。

 

 

 

中村勘九郎さん演じる気の弱い"太郎"が中村七之助さん演じる"歌"を幸せにするために何度も転生を繰り返す、という物語です。

太郎は何度も転生するので、人格がそれぞれ大きく変わるのですが、その演じ分けが本当に凄かったです。

 

「気が弱い人格」「自分勝手な人格」「優しすぎる性格」など。

 

勘九郎さん一人で演じているとは思えない変貌ぶりでした。気が弱い太郎はとても愛くるしく、可愛げがありましたが、自分勝手で男らしい太郎は傲慢で、その態度に少し恐怖すら感じました。

ちょっとしたしぐさや歩き方、声のトーンまでも、それぞれの人格ごとに演じ分けていて、勘九郎さんの力量に圧倒されっぱなしでした。

 

 

そして、そんな太郎と恋に落ちるのが七之助さん演じる"歌"です。

歌舞伎を観に行くと、毎回、女形の方のしぐさが女性よりも女性で、とてもびっくりします。七之助さんの女形を観劇するのは2回目なのですが、本当に線が華奢で、しぐさも指の先まで女性的で、すべてが美しすぎてため息が出てしまうほどです。

そして声も、女性のか弱い雰囲気がとても表れていて、素晴らしいの一言に尽きます。

 

  

歌舞伎にファンタジー要素を入れたようなストーリーで、歌舞伎とファンタジーはとても相性がいいなぁ~と感じました。

もともと、SFが大好きなので、私的にはとてもわくわくするお話でした。めちゃくちゃ切なかったですけど……(;_;)

 

同じシーンが何度も出てくるのですが、太郎は転生しているから、それぞれ異なる未来へ進んでいき・・・。

 

でも、何故こうも誰も報われないのでしょうか・・・。

 

トーリーに飲み込まれ、観劇後は気持ちが"ずーーーーーん。"となりました・・・。

恋愛って、人生って、難しいし、怖いな、と思ってしまいました・・・(笑)

 

 

そして、注目してほしいのは演出です。

今回の演出では"切り絵"をモチーフとした美術が沢山使われておりました。

 

非常にモダンな雰囲気を作り出していると共にとても儚げで、役者さんが舞台空間のなかにくっきりと浮き出ているような見え方をしました。

"切り絵"ということで使われている色も黒が多く、役者さんたちのお着物の色がとても映えていて素敵でした。

 

 

また、音楽はピアノが使われており、音楽からも現代的な演劇要素を感じました。

ピアノの細い音色・旋律がその場面の登場人物の感情を表しているようで、さらに象徴的なものにしてくれていたと思います。

 

 

 

久しぶりに歌舞伎を観ましたが、やっぱり最高で、古典歌舞伎も観たいと思いましたし、また違う新作歌舞伎も観たいと思いました。

 

歌舞伎に触れたことのない方、特に若い方は新作歌舞伎とてもおすすめです!

ぜひ観に行ってみてください!!!

 

 

【公演情報】

『赤坂大歌舞伎「新作歌舞伎 夢幻恋双紙~赤目の転生~」』

 

出演:中村勘九郎中村七之助市川猿弥中村鶴松中村いてう中村亀鶴片岡亀蔵

 

公演日:2017/4/6(木)~4/25(火) 赤坂ACTシアター

 

 

観劇日:2017年4月16日(日)14:00公演

 

「あたらしいエクスプロージョン」を観劇した感想(ネタバレあり)

第10回目のレビューは、浅草九劇こけら落とし公演「あたらしいエクスプロージョン」です。

 

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2017年3月に出来たばかりの劇場「浅草九劇」での初の公演作品となっており、出来立ての劇場に足を運びたくなり、観劇しました。

 

 

とにかく、客席とステージとの距離が近くて、今まで観劇した作品の中で一番近かったです!

 

この劇場、客席数が約100席程度しかなく、ステージ上の演者が1メートル前にいる状態。

 

近すぎて、自分の息遣いまでもが劇場に響いてしまうのではないかというほどのちょっとした緊張感がありました(笑)

 

 

今回とても驚いたのは、水を使った演出があった点です。

もちろん、水を使った演出は何度か観たことがあります。

ただ、客席とあの距離で、あの水の量・・・まるで滝です(笑)

絶対最前列の人、足濡れてるでしょと思ってしまうほどの量でした!

しかし、それすら客いじりへと昇華し、笑いにつなげる演出は、演劇空間ならではだなぁと感じました。

 

私は八嶋さんの演技がとても好きで、今回の演技もとっても素敵でした。

とにかく繊細なお芝居をされる方だなぁ・・・と思います。

 

台詞がなくとも、表情だけで細かな感情が伝わってきて、ユーモアさと切なさの緩急をはっきり付けていて、本当に凄い方だと思います。

 

もちろん、映画やドラマで唯一無二な存在感を放っていますが、舞台では更にとんでもない存在感です。

 

 

劇場はかなり小さいですが、小さいからこそ直接響くものがあります。

浅草という土地にぴったりだなぁと思わせる、素敵な劇場でした。

そこで上演される作品は、ほかの大きな劇場では絶対にできない体験をさせてもらえると思います。

 

 

 

【公演情報】

『あたらしいエクスプロージョン』

 

出演:八嶋智人川島海荷町田マリー大鶴佐助、富岡晃一郎、山本亨

 

公演日:2017/3/3(金) ~ 2017/3/21(火) 浅草九劇

 

 

観劇日:2017年3月12日(日)13:00公演