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若者による若者のための観劇レビュー

23歳が、23歳なりの視点で、同年代の若者に舞台の素晴らしさを、鑑賞した舞台のレビューを通して伝えていきたいブログです

赤坂大歌舞伎「夢幻恋双紙~赤目の転生~」を観劇した感想(ネタバレあり)

第11回目のレビューは、赤坂大歌舞伎「新作歌舞伎 夢幻恋双紙~赤目の転生~」です。

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私は演劇を沢山観劇しておりますが、歌舞伎も4回ほど観たことがあります。しかし、新作歌舞伎は今回が初めてでした。

 

 

セリフは全編現代語で上演されており、歌舞伎に抵抗感のある方でも非常に観やすい作品でした。

 

 

感想から言いますと、"歌舞伎の要素を盛り込んだ現代劇"という印象を受けました。

 

 

 

今まで古典歌舞伎しか観たことがなかったので、美術や演出がここまで大きく異なっていることにとても驚きました。

 

23歳の私からすると、古典歌舞伎はいつも音声ガイドを借りないと詳しい内容が理解できないのですが、今回の新作歌舞伎はストーリーも演出も現代的なので、とても分かりやすかったです。

 

 

そして物語は、、、『幸福を吸い取られ、不幸を浴びた』感覚になりました。(笑)

 

 

なんて報われない展開なんだと、、、。とてつもなく切ないです。

 

 

 

中村勘九郎さん演じる気の弱い"太郎"が中村七之助さん演じる"歌"を幸せにするために何度も転生を繰り返す、という物語です。

太郎は何度も転生するので、人格がそれぞれ大きく変わるのですが、その演じ分けが本当に凄かったです。

 

「気が弱い人格」「自分勝手な人格」「優しすぎる性格」など。

 

勘九郎さん一人で演じているとは思えない変貌ぶりでした。気が弱い太郎はとても愛くるしく、可愛げがありましたが、自分勝手で男らしい太郎は傲慢で、その態度に少し恐怖すら感じました。

ちょっとしたしぐさや歩き方、声のトーンまでも、それぞれの人格ごとに演じ分けていて、勘九郎さんの力量に圧倒されっぱなしでした。

 

 

そして、そんな太郎と恋に落ちるのが七之助さん演じる"歌"です。

歌舞伎を観に行くと、毎回、女形の方のしぐさが女性よりも女性で、とてもびっくりします。七之助さんの女形を観劇するのは2回目なのですが、本当に線が華奢で、しぐさも指の先まで女性的で、すべてが美しすぎてため息が出てしまうほどです。

そして声も、女性のか弱い雰囲気がとても表れていて、素晴らしいの一言に尽きます。

 

  

歌舞伎にファンタジー要素を入れたようなストーリーで、歌舞伎とファンタジーはとても相性がいいなぁ~と感じました。

もともと、SFが大好きなので、私的にはとてもわくわくするお話でした。めちゃくちゃ切なかったですけど……(;_;)

 

同じシーンが何度も出てくるのですが、太郎は転生しているから、それぞれ異なる未来へ進んでいき・・・。

 

でも、何故こうも誰も報われないのでしょうか・・・。

 

トーリーに飲み込まれ、観劇後は気持ちが"ずーーーーーん。"となりました・・・。

恋愛って、人生って、難しいし、怖いな、と思ってしまいました・・・(笑)

 

 

そして、注目してほしいのは演出です。

今回の演出では"切り絵"をモチーフとした美術が沢山使われておりました。

 

非常にモダンな雰囲気を作り出していると共にとても儚げで、役者さんが舞台空間のなかにくっきりと浮き出ているような見え方をしました。

"切り絵"ということで使われている色も黒が多く、役者さんたちのお着物の色がとても映えていて素敵でした。

 

 

また、音楽はピアノが使われており、音楽からも現代的な演劇要素を感じました。

ピアノの細い音色・旋律がその場面の登場人物の感情を表しているようで、さらに象徴的なものにしてくれていたと思います。

 

 

 

久しぶりに歌舞伎を観ましたが、やっぱり最高で、古典歌舞伎も観たいと思いましたし、また違う新作歌舞伎も観たいと思いました。

 

歌舞伎に触れたことのない方、特に若い方は新作歌舞伎とてもおすすめです!

ぜひ観に行ってみてください!!!

 

 

【公演情報】

『赤坂大歌舞伎「新作歌舞伎 夢幻恋双紙~赤目の転生~」』

 

出演:中村勘九郎中村七之助市川猿弥中村鶴松中村いてう中村亀鶴片岡亀蔵

 

公演日:2017/4/6(木)~4/25(火) 赤坂ACTシアター

 

 

観劇日:2017年4月16日(日)14:00公演

 

「あたらしいエクスプロージョン」を観劇した感想(ネタバレあり)

第10回目のレビューは、浅草九劇こけら落とし公演「あたらしいエクスプロージョン」です。

 

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2017年3月に出来たばかりの劇場「浅草九劇」での初の公演作品となっており、出来立ての劇場に足を運びたくなり、観劇しました。

 

 

とにかく、客席とステージとの距離が近くて、今まで観劇した作品の中で一番近かったです!

 

この劇場、客席数が約100席程度しかなく、ステージ上の演者が1メートル前にいる状態。

 

近すぎて、自分の息遣いまでもが劇場に響いてしまうのではないかというほどのちょっとした緊張感がありました(笑)

 

 

今回とても驚いたのは、水を使った演出があった点です。

もちろん、水を使った演出は何度か観たことがあります。

ただ、客席とあの距離で、あの水の量・・・まるで滝です(笑)

絶対最前列の人、足濡れてるでしょと思ってしまうほどの量でした!

しかし、それすら客いじりへと昇華し、笑いにつなげる演出は、演劇空間ならではだなぁと感じました。

 

私は八嶋さんの演技がとても好きで、今回の演技もとっても素敵でした。

とにかく繊細なお芝居をされる方だなぁ・・・と思います。

 

台詞がなくとも、表情だけで細かな感情が伝わってきて、ユーモアさと切なさの緩急をはっきり付けていて、本当に凄い方だと思います。

 

もちろん、映画やドラマで唯一無二な存在感を放っていますが、舞台では更にとんでもない存在感です。

 

 

劇場はかなり小さいですが、小さいからこそ直接響くものがあります。

浅草という土地にぴったりだなぁと思わせる、素敵な劇場でした。

そこで上演される作品は、ほかの大きな劇場では絶対にできない体験をさせてもらえると思います。

 

 

 

【公演情報】

『あたらしいエクスプロージョン』

 

出演:八嶋智人川島海荷町田マリー大鶴佐助、富岡晃一郎、山本亨

 

公演日:2017/3/3(金) ~ 2017/3/21(火) 浅草九劇

 

 

観劇日:2017年3月12日(日)13:00公演

 

 

ミュージカル「キャバレー」を観劇した感想(ネタバレあり)

第9回目のレビューは、パルコプロデュース・ミュージカル「キャバレー」です。

 

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本作は、長澤まさみさんがミュージカル初挑戦されることで注目されています。

 

チラシからも伝わってきますが、とにかく長澤まさみさんがめちゃくちゃキレイでした!!!!!

 

キャバレーの歌姫サリー役ということで、豪華できらびやかな衣装を沢山着て、どれもとっても素敵で見惚れてしまいました!

場面によって衣装がコロコロと変わるので、そこも見どころのひとつだなぁと思いました。

 

健康的なスタイルと声、笑顔。でもセクシーな魅力も併せ持ち。

 
ミュージカル映えしまくりです!

 

ミュージカルということで歌唱シーンも沢山あり、長澤さんの歌声を初めて聴きましたが、声が透き通っていてとても上手でした。ほんと冗談抜きで上手かったです!

 

キャバレーのあるシーンで『私、女優だから!』と言い放ち、舞台上で一人、バラードを歌うシーンがあるんですが、長澤まさみさん自身と歌姫サリーとが重なってみえて、女優としての意思と覚悟がそこに見えた気がしました。

 

 

 

そして、長澤まさみ演じるサリーと恋に落ちるのが小池徹平演じるクリフです。

サリーたちのいるドイツに単身、夢を追いかけやってきたのがアメリカ人青年クリフ。

 

ドイツの中にアメリカ人がひとり、そしてストーリーがクリフを主軸として進んでいくので、観客は彼にとても感情移入しやすいのではないでしょうか。

 

小池徹平さんは最近、次々に大きなミュージカルのメインキャストを演じられていて、

ミュージカル俳優さんとして成長されてます。歌も上手ですし、演技が繊細で。

また何といっても、主役に振り回される役がとても似合いますよね(笑)

ミュージカル「キンキーブーツ」の時も三浦春馬に散々振り回され、今回も長澤まさみに振り回され・・・。(笑)

次の作品もとても楽しみです!

 

 

この作品の作・演出を手掛けられたのが大人計画松尾スズキさん。

私は松尾さんの作品がとても大好きで、舞台セットがきらびやかなんです。ポップで明るい。

でも、必ずと言っていいほど最後はハッピーエンドではないんです。

幸せな空間から一転する恐怖がいつもぞっとするんですけど、恐怖と笑いは隣り合わせで紙一重だ、という事実を舞台を通して体現されているようにも感じます。

 

長澤さんはこの「キャバレー」が最初で最後のミュージカルだと公言されてましたが、また別の作品にも挑戦してくれたらとっても嬉しいです!それほど魅力ある女優さんだと思います。

 

この機会を逃すと長澤さんのミュージカルが二度と観れないかもしれませんし、地方公演もありますので、ぜひ行ってみてください!

 

 

【公演情報】

Parco Produce ミュージカル『キャバレー』

 

出演:長澤まさみ石丸幹二小池徹平小松和重村杉蝉之介平岩紙秋山菜津子 etc・・・

 

東京公演:2017年1月11日(水)~1月22日(日) EX THEATER ROPPONGI

 

横浜公演:1月26日(木)~1月29日(日) KAAT 神奈川劇場〈ホール〉

 

大阪公演:2月3日(金)~5日(日) フェスティバルホール

 

仙台公演:2月10日(金)~12日(日) 仙台サンプラザホール

 

愛知公演:2月17日(金)~19日(日) 刈谷市総合文化センター 大ホール

 

福岡公演:2月24日(金)~26日(日) 福岡サンパレスホール

 

 

観劇日:2017年1月28日(土)18:30公演

 

「キネマと恋人」を観劇した感想(ネタバレあり)

 

第8回目のレビューは世田谷パブリックシアター+KARA・MAP #007「キネマと恋人」です。

 

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本作はシアタートラムという三軒茶屋にある客席数220ほどの小劇場で上演されており、主演が妻夫木聡さんの作品です。

 

本作の台本・演出がケラリーノ・サンドロヴィッチさん。

ケラさんの作品は何度か拝見したことがあり、私がとても好きな演出家さんの一人です。

 
今回の作品のストーリーが本当に面白い!!!!!

 

 

 

このストーリーは映画「カイロの紫のバラ」にインスパイヤされた、とケラさんもおっしゃっているように、基本的な話の流れは一緒なのですが、舞台を日本に置き換えたことにより、非常に観やすく面白く、笑いどころが盛りだくさんな喜劇でした!

 

妻夫木さんは売れない役者と、その役者が演じた時代劇の中の役柄、一人二役を演じています。

 

 その演じ分けがとっても上手で、もともとコメディドラマ等も出演されていましたが改めて、「彼はコメディアンなんだな」と思ってしまうほど(笑)

一方で、ロマンチックなシーンも随所に盛り込まれていて、ストレートなセリフが多いものだから本当にキュンキュンしました。

 

本作はとにかく演出に驚きました!

 

この作品にはびっくりする仕掛けが何度も登場したのですが、まず驚いたのが"「オープニング」がある"ということです。

 

私が何十作品と演劇を鑑賞していますが、オープニングがある作品はこれが初めてです。

これはやはり映画をインスパイヤしているという点から来た演出だと思いますが、プロジェクションマッピングを多様に用い、美術・演者・音楽・光が複雑に絡み合い構成されている様子に本当に感動しました。まさに演劇空間にいながら映画を観ているような気分になりました。

 

 

映画のストーリーをなぞるということで、場面転換が非常に多かったのですが、転換中も暗転せず、コンテンポラリーダンスというのか、踊りながら次の場面へ転換しており、これもまた、面白い演出でした。すべてがつながっているんですよね。ぶちっと切れていない。

 

 

 

本作は大きい劇場ではなく、シアタートラムという小劇場で上演されています。

私は初めてシアタートラムに足を運んだのですが、とても小さくて素敵な劇場だと思いました。喜劇は小さい劇場と相性がぴったりだと感じていて、笑い声が空間いっぱいになるんです。大きなセットチェンジもなく、手作り感満載で、それがとてもほっこりして、とてもいい作品に出会えました。

 

 

比較するわけではないですが、ここ最近観た作品の中で一番心打たれた作品です。

 

 

公演のDVDも発売されるとのことです。・・・買っちゃおうかな・・・(笑)

 

 

私は今回U-24チケットで観劇しました。

U-24チケットを購入するためには世田谷パブリックチケットセンターでの申込みが必要となりますが、一般料金の半額で購入することができます。

とても安いんです!

世田谷パブリックシアターもシアタートラムも面白い作品が沢山上演される劇場です。

ぜひ、若い方に沢山足を運んでいただきたいです!

 

 

 

 

【公演情報】

世田谷パブリックシアター+KARA・MAP #007「キネマと恋人」

 

出演:妻夫木聡緒川たまきともさかりえ三上市朗、佐藤誓、橋本淳、尾方宣久、廣川三憲、村岡希美、崎山莉奈、王下貴司、仁科幸、北川結、片山敦郎

 

公演日程:東京:11月15日(火)~12月4日(日) シアタートラム

     大阪:12月7日(水)~12月8日(木) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

     松本:12月11日(日)~12月12日(月) まつもと市民芸術館 実験劇場

     名古屋:12月15日(木)~12月18日(日) 名古屋市芸術創造センター

 

観劇日:2016年12月3日(土)13:00公演

 

 

 

「サンバイザー兄弟」を観劇した感想(ネタバレあり)

第7回目のレビューは宮藤官九郎さんが手掛ける、大パルコ人③『サンバイザー兄弟』です!

 

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本作は瑛太さんがミュージカル初挑戦、そして怒髪天のボーカル、増子さんが舞台初挑戦ということでも注目されています。

 

宮藤官九郎さんが手掛けている作品は何作品か拝見したことがありますが、毎回思うのが

 

ひたすらに面白いな!!!

 

ということです!!!最初から終わりまでずーっと面白いんです。

 

笑い過ぎて、自分の声が劇場に響いてしまったくらいです(笑)

 

 

 

主演の瑛太さんと増子さんがヤクザの兄弟役でとにかくはちゃめちゃなんです。

というか出演者全員はちゃめちゃなんですww

 

 

ロックミュージカルということで、随所に音楽がちりばめられていますが、その音楽がまた、かっこいい。

増子さんは本職がミュージシャンですから、歌がとてもロックでかっこいい!そして、やっぱり俳優さんとは違うなぁと思ったのが、何を歌っているのかはっきり分かる。

これって本当に凄いなぁと思いました。

ミュージカルって、俳優さんは音に負けて何を歌っているかわからないときが多いんです。

 

 

そして、この作品の音楽を担当しているのが、怒髪天の上原さん。

怒髪天ファンにはたまらない作品ですよね。増子さんは演技もとても素敵で、ヤクザ役、とてもはまってました!!!

 

 

お客さんも巻き込んで、会場全体が盛り上がれる、最後は音楽ライブを観に来ているような、そんな作品だと思いました。

 

 

この作品で、とても驚いたのは、お客さんひとりひとりに小道具が配られたということです。

最後、会場全体で盛り上げるための演出なんですが、小道具が配られた舞台は初めてだったので、新しい試みだと感じましたし、楽しさ・面白さを追求している官九郎さんならではの演出だなぁと思いました。

 

 

あと、全体を通して、お客さんいじり・アドリブが多いのも面白かったです(笑)

演者の力量が随所に発揮されている作品でした。

 

瑛太さんをはじめ、大人計画皆川猿時さん・三宅弘城さんの振り切った演技!

さすがの一言に尽きます。

 

 

今回、私はチケットぴあのみで取り扱いをしている、U-25チケットで観劇しました。

値段がとても安いぶん、当日まで席がわかりませんが、今回は2階の1番うしろの席でした。しかし、サンシャイン劇場の構造上、結構角度がついていたので前の人の頭が邪魔することなく、舞台上全体を全て見渡すことができました。

 

 

 

観たあとにモヤモヤが何も残らない作品です!それってすごいことだと思います!究極の娯楽です!ただ、楽しかったという感情だけが余韻として残ります!

 
何も考えさせない、ただ面白いだけ。クドカンワールド全開です!

 

 

ぜひ、足を運んでみてください!笑ってストレス発散しましょう!

 

 

 

 

【公演情報】

 大パルコ人③ステキロックオペラ『サンバイザー兄弟』

 

出演:瑛太増子直純怒髪天)、三宅弘城皆川猿時清野菜名少路勇介、 よーかいくん 、篠原悠伸、 上川周作、 宮藤官九郎 、りょう

 

公演日程:東京公演:2016年11月13日(日)~12月4日(日) 東京 サンシャイン劇場

     大阪公演:2016年12月8日(水)~18日(日) 大阪 森ノ宮ピロティホール

     仙台公演:2016年12月21日(水)~23日(金・祝)仙台 仙台サンプラザホール

 

観劇日:2016年11月26日(土)19:00公演

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミス・サイゴン 2016」を観劇した感想(ネタバレあり)

第6回目のレビューは、ミュージカル「ミス・サイゴン」です。

 

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私は「ミス・サイゴン」に魅了されてしまったうちの一人でして、今回観劇するのは2回目です。

 

私は同じ舞台を2回観ることがなく、今回が初めてです。それほど、衝撃と感動を覚えた作品です。

 

 

前回は市村正親さんがエンジニア役を演じられていた公演を拝見しました。(その際のレビューは第4回にてつづっております)

 

 

今回の「ミス・サイゴン」のエンジニアは市村正親さん・駒田一さん・ダイアモンドユカイさんが交互出演で演じられております。

 

そこで今回はダイアモンドユカイさんが出演されている回を観に行きました。

 

 

 

ユカイさんがほんとにかっこよかった!!!

 

 

 

もともとロックミュージシャンってこともあり、エンジニアにぴったりすぎました。

ユカイさんの為にあるような役で。

 

 

時々ハスキーな声ゆえ、何を話しているのか分からないシーンもありましたが、そこはご愛嬌で全然大丈夫でした。(笑)

 

 

 

エンジニア役を25年間も演じ続けておられる市村さんとユカイさんのエンジニアを比較してはいけないとも思いますが、お2人それぞれに魅力があって、エンジニアの解釈の仕方があって、アドリブがあって。

どちらの公演も観ることができて本当に良かったな、と思います。

 

 

歌や舞台セットは一緒なのに、演じる人が違うと、やっぱりミュージカルの雰囲気も変わりますね・・・。

 

 

ユカイさんは、ミュージカルやダンスは初挑戦だそうですが、そんなこと微塵も感じさせないパフォーマンスでした!演技もとても上手で、動きも機敏!!

 
躍動感のあるエンジニアを見ました!

 

パワフルだなぁーと!!!

 

 

 

市村エンジニアに比べて若いからだと思うんですが、でも50歳超えてますからね・・・。本当にかっこいいです。

 

 

 

 

ミス・サイゴン」の内容や演出に関するレビューは第4回にて書いておりますので、そちらを参照していただきたいです。

 

 

今回はダイアモンドユカイさんのエンジニアレビューでした!

 

 

歌もめちゃくちゃロックに歌い上げていてかっこよかったですし、ユカイさんの印象変わると思います!ぜひ、観に行ってみてください!!!

 

 

 

【公演情報】

ミュージカル『ミス・サイゴン

 

出演:エンジニア(交互出演)市村正親、駒田一、ダイアモンド☆ユカイ

   キム   (交互出演)笹本玲奈、キム・スハ、昆夏美

   クリス  (交互出演)上野哲也、小野田龍之介

   ジョン  (交互出演)上原理生、パク・ソンファン

   エレン  (交互出演)知念里奈、三森千愛

   トゥイ  (交互出演)藤岡正明、神田恭兵

   ジジ   (交互出演)池谷祐子、中野加奈子   etc・・・

 

公演日程:東京公演:2016年10月19日(水)~11月23日(水・祝) 帝国劇場
        *プレビュー公演:10月15日(土)~18日(火)

      

     岩手公演:2016年12月10日(土)・11日(日) 岩手県民会館ホール

     

     鹿児島公演:2016年12月17日(土)・18日(日)鹿児島市民文化ホール 第一ホール

 

     福岡公演:2016年12月23日(金・祝)~25日(日)久留米シティプラザ ザ・グラウンドホール

 

     大阪公演:2016年12月30日(金)~2017年1月15日(日)梅田芸術劇場

 

     愛知公演:2017年1月19日(木)~22日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール

 

 

観劇日:2016年11月19日(土)12:00公演 

 

 

 

 

舞台「かもめ」を観劇した感想(ネタバレあり)

第5回目のレビューは、ロシアの劇作家アントン・チェーホフの戯曲「かもめ」です。

 

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本作は、坂口健太郎さんが舞台初出演作品ということでも注目されています。

 

観劇した率直な感想を言いますと、非常に難しい作品だと感じました。

 

海外戯曲は全般的に、日本人が演じることで一種の"虚構性"や"空虚感"が生まれてしまうことは必然で、また、セリフの言いまわしも海外独特で非直接的ではないものが多い印象です。回りくどいといいますか・・・。

 

なので、難しい印象を受けるのは当然だとも思いました。

 

私は、今回の戯曲「かもめ」を1回観ただけではストーリーを理解することができませんでした。それは私の予習不足だった点が否めません・・・。

できる方ならばストーリーを予習していくことをおすすめします(笑)

 

 

先ほど、海外戯曲を日本人が演じることで"虚構性"や"虚無感"が生まれてしまう、と書きましたが、今回の作品ではそのような"虚構性"を打ち消そうとする演出が多々なされていたと感じました。

 

客席に入ってまず驚きました。「舞台セットがない!?!?」

 

 

舞台上には、ほぼ舞台セットが建てられておらず、むき出しの状態。背景には劇場のコンクリート壁、床には黒いステージと必要最低限の小道具が隅に置かれておりました。

 

そして、ステージを縁取るように囲んで立っている細くて白い額縁。

 

そういった舞台上のセットを見て、

「私は縁の中で『かもめ』を演じている"日本人役者"達を切り取って観ているんだ」と感じました。映画よりも現実的な、作られた世界というか。

 

そう認識することで、観客に向けて、作り過ぎた先入観を植え付けることなく、内容を重視した"日本人の演じる"海外の戯曲を届けていると思えます。

結局、どんなに上手い役者さんが「ニーナ」や「トリゴーエン」役などの外国人を演じても日本人である以上違和感はぬぐいきれません。だって顔は日本人ですもん……(笑)その違和感が"虚構性"や"虚無感"につながる、と私は思っています。

そういった違和感のようなものをできる限り抑えた演出だったと感じました。

 

 

 

ストーリーも全体的に掴みづらく、理解したと思ったら手のひらからするりと抜け落ち、また、分かった!と思ったら手のひらから抜け落ち・・・。

 

男女のラブストーリーなのか、親子の物語なのか、はたまた一人の男の苦悩と葛藤を描いた物語なのか・・・結果として、観る視点によって複数の異なる面を持つ壮大なストーリーなんだ、と思いました。

 

ひとりひとりの役者の動きが妙に不完成なようで完成されており、まとまりが無いようでまとまっている、不思議な感覚を体感しました。

 

 

 

満島ひかりさん、田中圭さんの演技を生で拝見するのはそれぞれ4回目と6回目でしょうか。いろんな舞台に行き過ぎていて回数を把握しておりませんが(笑)

どちらも演技がめちゃくちゃ上手いです!!!私はお二人の演技が大好きなので、出演される舞台によく行きます。ドラマや映画でもひっぱりだこの2人ですから、演技が上手いことは周知の事実なのですが、舞台でこそ最大限の魅力を発揮する2人だと思います!!!

今回も凄すぎました・・・。2人とも憑依したような演技をするなぁ、と。

あと、とにかく器用だなぁという印象です。

 

 

また、今回初舞台となる坂口健太郎さん。

初舞台にして非常に難しい戯曲に挑戦する姿に、純粋に凄いと思いましたし、ストーリーの主軸ともなる役を全身全霊で受け止め、自分の中に消化して、演じている印象でした。少年ぽさも持ち合わせている役柄なので、そういったところも丁寧に素敵に表現されていました。

 

 

 

なかなか海外の戯曲は切なく、苦しいストーリーが多いですが、「かもめ」は日本で何度も上演されている作品ですし、なかなかに斬新な演出がなされているなぁという印象を受けましたので、是非この機会に海外の戯曲に触れてみてはいかがでしょうか!

 

 【公演情報】

東京芸術祭2016 『かもめ』

 

出演:満島ひかり田中圭、坂口健太郎、渡辺大知、あめくみちこ山路和弘

渡部哲、小林勝也中嶋朋子、佐藤オリエ

 

公演日程: 東京:2016年10月26日(土)~11月13日(日) 東京芸術劇場プレイハウス

      宮崎:2016年11月16日(水) メディキット県民文化センター演劇ホール

      長野:2016年11月19日(土)~11月20日(日) まつもと市民芸術館主ホール

                     北海道:2016年11月23日(水・祝) 札幌市教育文化会館大ホール 

      滋賀:2016年11月26日(土)~11月27日(日) 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール中ホール

      神奈川:2016年11月29日(火)~11月30日(水) 杜のホールはしもと・ホール

       愛知:2016年12月2日(金)~12月4日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール

 

 

 

観劇日:2016年11月5日(土)14:00公演